19871001 人は通常、他人に自分の心理分析や意識の状態を指摘されることを極度に嫌い、それをした者を時には憎悪すらする。
 19871014-1 あるヴィジョン
トワイライト時にあるウィジョンを見た。これは普通の夢より意識がはっきりしていたので、夢と異なるものと捉えておく。人間の頭骸内面のようでもある巨大なドームの内側に、様々な場所が立体的にへばり付いていた。そしてそこの内の１つにいる「彼」が自分の意識の焦点を移動させると、自分のいる場所も瞬時に変った。しかもそれを「彼」は大きなドームのかなりの部分を一望できる所から見ているのだ。
意識焦点の移動により、焦点の存在する時空的な場所は変わり得る。またそれらを眺めているさらに大きな視点があり、そこからそれらを眺める事により、上記の事が判るのだ。しかもその大きな視点ですら、そのドームの内側すべてを網羅しているかどうか知れず、ましてや(もしあるとすればだが)ドームの外側の事は知っていないのだ。いやそれよりその視座そのものは、視座しかなくて「彼」というものが存在しないのかもしれない。
このヴィジョンは、人間の真我は無意味の空海に対して不動のまま、その自ら作った世界を映し、それがこの現実世界であり、あたかも実際に自分が時空内を移動し、喜怒哀楽を味わい、生者病死するように空認識しているだけなのかも知れないという考え方を思い起こさせた。自他の幻のように。
19871030
音楽が心を潤す。そはなぜかは問わず。
音楽に浅深あり。心根自ら深きを選ぶ。
水は竹辺より流出して冷ややかに
風は花裏より過ぎ来たりて香ばし
吉祥寺百景（０７６）19871001〜19871030
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