ところで５つのプラトン立体の全体構造もまた正４面体自体の中にホロンとして入っている。下の図は正４面体の４つの頂点の位置に、４つのプラトン立体をプロットしたものである。（図は分かりやすいようにそれをさらに大きな正４面体で被ってある。）＜正６面体−正８面体＞の双対性の関係を奥の左右方向の線に、またの双対性の関係を手前の垂直方向の線に合わせて配置されている。この４＋１の構造そのものが正４面体構造であるから、全体構造と共にこの構造の重心位置にも正４面体は存在すると考えていいだろう。なおアルキメデス立体と呼ばれる準正多面体の１３種類は、同様にしてベクトル平衡体の１２個の各点にプロットされる。この場合はベクトル平衡体そのものが下図の正４面体に相当する全体である。（３１７）参照のこと。