#043 蛍光色(ネオンカラー)

■１■通常の色は物体に光が反射して見えているが、蛍光色は蛍光体が照射された紫外線を吸収して電子が励起し、それが基底状態に戻る際に余分なエネルギーを可視光に変換して放出されたものだ。刺激を停止するとすぐに発光は止まる。上の画像は蛍光着色した綿棒多面体にブラックライトを照射したもの。

■２■蛍光体としてはバリウム・ストロンチウム・亜鉛などの硫化物が用いられる。これらに展色材・可塑剤・分散補助剤などを混合したものが蛍光塗料である。光を受けて熱を発することなく光る物質を蛍光物質という。蛍光灯は水銀灯の内側面に、紫外線を吸収して可視光線を発する物質を塗布したものだ。

■３■一般的に励起のための電磁波を止めた時に発光が止まるものを蛍光といい、寿命が長く残光するものを燐光という。ネオンカラーと呼ばれる蛍光色には蛍光イエロー、蛍光オレンジ、蛍光ピンク等がある。ブラックライトなどを当てて見ると、蛍光イエローは通常より緑がかった黄色であることが分かる。

■４■蛍光能を有する染料は蛍光染料と呼ばれ、印刷に使われるだけでなく、様々な文具・プラスチックや布生地などの資材に入れ込んだものが商品化されている。普段は無色だが紫外線〜短波長域の可視光で青色の蛍光を発する染料は、紙や布の黄ばみを隠蔽する効果があるため蛍光増白剤として使用される。

■５■蛍光能を有する染料は蛍光染料と呼ばれ、塗料、印刷インキ、色鉛筆・クレヨン・蛍光ペンなどの文房具や、玩具、安全防災用色材、防犯用品にも活用されている。普段は無色だが紫外線〜短波長域の可視光で青色蛍光を発する染料は、紙や布の黄ばみの隠蔽効果があるため蛍光増白剤として使用される。

■６■ロードコーン、蛍光反射チョッキ、消防車の塗装などにも蛍光色が蛍光色風に混合されている。一般色に蛍光色を混合させた素材は、一般光の中でも通常反射に加えてフォトルミネセンスで発色しているため一般色に比べてより鮮明に見える。また朝や夕刻、曇りや雨天の時でも視認性が向上して見える。

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(※) 画像<2>「FUTUTA」、<3>「RAKUTEN」　より借用・加工。

rewitten on 20240418 Thursday