■１■原子番号95の元素はアメリシウムで、元素記号は<Am>である。アクチノイド元素の１つで、安定同位体は存在しない。最初に単離されたのは1944年にカリフォルニア大学バークレー校で。ネプツニウム、プルトニウム、キュリウムに続いて、アメリシウムの発見は超ウラン元素として４番目だった。

■２■95は合成数であり、約数は１，５, 19, 95の４個である。95は３つの連続する別個の半素数の3番目の３つ組<93、94、95>の３番目の数である。統計学上､物事の発生する確率が95％以上の時､その事が起こると見なして良いとされる。なおほぼ確実に発生すると言えるのは98％以上の場合である。

　

■３■95の逆数は（１／95＝）0.0105263157894736842…で、循環節の長さは18桁である。95とその反転数の２乗の和は（95^２＋59^２＝）12506となる。その数字を入れ換えた数10256もまた76^２＋67^２と、反転数の２乗の和として表せる。反転数がこのように２位数になるものはこの１組しかない。

■４■95は５番目の11角形数である（１，11，30，58，95…）。11角形数は（９ｎ^２−７ｎ）／２の式で求められる。ロサンジェルス・レイカーズのマジック・ジョンソンは、1984のボストン・セルティクスとＮＢＡ決勝シリーズの第７ゲームにおいて最多アシスト95という記録を持っている。

　

■５■英国の作家ジョン・イーヴリンは95の石をストーンヘンジに発見した（日記、1654年7月22日）。 ジョン・レイ（1662）とジョンクラーク（1727）卿は94の石を見つけた。ジョナサン・スウィフトは93の石を発見した（1730）。土星は地球の約95倍（より正確には95.144倍）の質量を持つ。

■６■"Windows 95"は、Microsoft Windows 3.1の後継としてマイクロソフトが1995年８月にリリースしたオペレーティングシステムである。別製品であったMS-DOSとWindowsを統合し、使いやすさと性能を向上させたコンシューマ向けＯＳである。現在では全く新しい"Windows NT"系が主流となっている。

　

■７■米国の詩人・画科・随筆家・劇作家のエドワード・エスリン・カミングスは、1958年に95の詩を出版した。これはカミングズが生きている間に出版された新しい詩の最後の本だった。出版者達はカミングスの名前を、詩の型破さを反映させて、全て小文字で「e e cummings」と書いた。

■８■地球を１とした時の金星の赤道直径比は0.95である。エチルアルコールの特性インピーダンスは0.95×10^６kg/m^２sの積の和を求めると再び（９^３＋５^３＋２^３＋９×５×２＝729＋125＋８＋90＝）952になる。

　

■９■『95ヶ条の論題』（『贖宥状の意義と効果に関する見解』）は、1517年にマルティン・ルターが当時のカトリック教会の免償理解に疑義を呈して発表した提題である。単なる神学論争から一大政治論争へと発展し「プロテスタント」と呼ばれるグループを生み出す宗教改革の幕開けの事件となった。

■10■953は素数である。黄金比φの２乗と円周率πのπ乗との積は（φ^２・π^π＝）95.45793385…である。10進法の最初の６数（つまり10から15まで）の２乗の和は（10^２＋11^２＋12^２＋13^２＋14^２＋15^２＝）955である。土星の軌道長半径は1,426,725,400 km（＝9.55491天文単位）である。

GUIDE 95-001