■１■原子番号２の元素はヘリウムで、元素記号は<He>である。無色・無味・無臭・無毒で最も軽い希ガス元素である。全ての元素の中で最も沸点が低く、絶対零度になっても不確定性原理のために通常気圧では液体のままである。水素に次いで宇宙で２番目に多く存在する(地球の大気の0.0005％)。

■２■２は複数概念を表す最小の数である。現在の言葉ではカップルとかペアなどというように、他の整数と比べて特別な意味がある。２つのものの区別はまた数学の性質にもみられる。例えば論理学における真と偽、算術における偶数と奇数､正と負など。２は最初のメルセンヌ数の指数である。

　

■３■２は最小の素数であり、最初の偶数である。また２は偶数中唯一の素数であり、１／(ｐ−１)が整数となる唯一の素数である。２は素数では唯一の高度合成数(自然数でそれ未満のどの自然数よりも約数の個数が多いもの)である。２は記数法の底となりうる最小の整数である(２進法)。

■４■２の冪乗の基数で２^1＝２である。一般に１の位が２である数を２乗して１加えた数は５の倍数になり、また同様にして１引いた数はｎ^２−１＝(ｎ＋１)(ｎ−１) なので素数にはならないが、２^２＋１＝５となり、ｎ^２＋１の形で素数を生み、２^２−１＝３となり、ｎ^２−１の形で素数を生む。

　

■５■２の倍数を偶数という。偶数は「半分にしても整数である」性質を持つ。２の階乗は(２！＝)２である。２！＋１＝３となり、ｎ！＋１の形で素数を生む。２は最初のメルセンヌ数の指数である。凸多面体の頂点の数､辺の数､面の数をそれぞれｖ,ｅ,ｆとした時､ｖ−ｅ＋ｆ＝２が成り立つ。

■６■２は３番目のフィボナッチ数である。また２(＝１×２)は最小の矩形数である。次の矩形数は６(＝２×３)である。フィボナッチ数のうち矩形数でもある数は２のみである。２はｎ^ｎ＋１の形で表せる最小の素数である。すなわち１^１＋１＝２である。２は最小のソフィー・ジェルマン素数である。

　

■７■２番目のレピュニットＲ２＝11は素数となる最初のレピュニットである。次に素数となるのはＲ19。コンピュータの演算には２進法が使われる。これは「０と１」の２系統だけを用いることに因む。線(直線・曲線共に)は、２個の点で初めて形成される。１本線だけの角度は直径の角度180度となる。

■８■２の逆数は(１／２＝)0.5である。自然数の逆数が小数点以下１桁の有限小数になるのは他に１／５＝0.2、１／10＝0.1のみである。２は九九では１の段で（いんにがに）、２の段で（にいちがに）と２通りの表し方がある。２は九九で２通りの表し方がある整数のうちで最小の数である。

　

■９■２は核物理学において８、20、28、50、82、126と共に、原子核中の陽子、もしくは、中性子の数がこれらの数である場合、その原子核は安定しやすくなる、魔法数の１つである。２は最小のオイラーの幸運数である。２は球面のオイラー-ポアンカレの特性数である。

■10■３次元空間Ｒ３内で一般的な位置に与えられた４直線と交わる直線の数は２である。完全数の約数（自身含む）の逆数の和は２となる。１円硬貨の直径は２cmである。また千円札の表右上の１の字の右端から紙幣の右端までの長さも２cmである。ヒトの指のおよその幅もまた２cmである。

　

■11■１ｍの紐でつるした重りの振り子が１往復する時間は２秒である。２の接頭辞はbi、di、dyである。２倍、２重のことをダブル（double）、１／２をハーフ（half）という。２人組をデュオ、２重奏をデュエットという。通常の視力検査で測ることのできる最大の視力は2.0である。

■12■太陽系第２惑星は金星である。太陽から２番目に近い惑星である。野球での２は捕手を意味し、スコアブックに記載されるときなどに用いる。サッカーの背番号２は、欧州式でも南米式でも右サイドバックが付けることが多い。Web 2.0のように、「次世代の」のような意味に使われることがある。

■13■麻雀の和了役（あがり役）に二盃口という役が存在する。またローカルルールに二翻縛りがある。昭和ルールとして２翻付け足して公式の翻数とする「バンバン」ルールが存在する。タロットの大アルカナで２は女教皇である。国道２号線は大阪府大阪市を起点とし、福岡県北九州市へ至る。

GUIDE 02-001