2012.02.01 Wednesday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

■４時27分に目が覚める。目が覚めてから、みかんが鳴いて起こしに来ていたことに気づく。今日から２月か。あいかわらず０と１と２の日付が多い。真冬で寒いのだが、最近は愚妻が２時３時まで起きているので、居間は暖房の残り熱で結構暖かい。あれ、パネルヒーター切り忘れてるじゃん。

■絶好調の大音量で玄関に出せと台所ドアの前で大鳴きしているみかん。４時33分、窓から隣りのマンションを見ると、ちょうども新聞配達さんがマンション通路を移動中だった。そして１階のドアに新聞を入れずに通過した？…なんで？いつもそのドアの新聞の有無で通過前か後かを確認できたなのに。

■今日は月初め。ひょっとして１月いっぱいで契約を中止したとか？謎を残したままバイクは発進した。目安の消失？抱き上げられたままのみかんは、そのヘッドライトの動きを無言で見ている。何はともあれ、今日も玄関ドアを猫の頭分隙間を開くようににセットした。再び近所に鳴り響く猫声。

　　　

■37分、いつものように３階で止まっていたエレベーターが上昇して来る。みかんの大鳴きは、聞こえているのだろうな。５階通路に光が満ちる。みかんは鳴き止んで大人しい。「おう…ふうう、おはよう、んふふ…ほれ、ほれ」見えないけれど、最後の声はみかんの頭を撫でてくれているのかな。

■ひと月ぶりの連日猫出迎えなのに、いつものようにあっさりと次の配達に向かう配達員さん。まあ全体から見みればほんのささいなできごとだけれど。みかんがまた玄関で鳴いている。ほれほれ、居間に撤収だ。どんと音をさせて、デルピーが棚の上から降りて来た。ちょっとだけ遅いよ、おい。

2012.02.02 Thursday　

　　　

■午前２時半までアイン・ランドの『水源』を読みいってたので、みかんが鳴いてたのに午前４時半には起きることができなかった。目が覚めたのは４時40分過ぎ。ああ、もう今日は新聞配達が終わり…と思いつつ、余りに寒いのでひょっとしてと思って、窓の外を見る。うおっ、雪じゃ〜ん！

■ひょっとして雪でいつもより遅れているかも、と思いつつ隣りのマンションを伺うが、雪が激しくてバイクの轍も見えやしない。目安にしていた１階ドアにはやはり新聞が刺さっていない。みかんと共に居間に移動。４時近くまで起きていた愚妻がパネルヒーターを点けっ放しにしてくれていた。

■45分、まだかもという期待と共に玄関に行き、新聞受けをまさぐるともう新聞は配達されていた。残念、みかん、今日はもう終わりだよ。…って、分からないよな、自分で確かめるまで。ドアを少し開ける。玄関先も雪が積もっている。一気に冷気が流れ込む。気が済んだかみかん。ぐわ、寒っ。

　　　

■ＴＶをつけたら名古屋の最高気温は２度Ｃだと言っていた。最低気温の聞き間違いじゃなかった。さすがのみかんもストーブにへばりついている。しかし新聞配達の人はこの雪の中で仕事をしているわけで、寒いというのも憚れる。昨日は外猫のために餌を置いてきたが、今朝はさすがに無理…。

2012.0２.10 Friday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■１■午前４時10分。みかんが布団の上に飛び乗って鳴きながら起こす攻撃が始まった。こうなると布団被って寝たふりしてても、疲れ果てて寝落ちしても結果は同じだ。起きるまでみかんは２時間以上これを止めない。止めた後は95％以上の確率で腹いせ（？）放尿がなされている。ううう…。

■２■分かった、起きるよみかん。鳴き止んでくれよ。居間に移動。ここのところの冷え込みは尋常でないが、愚妻が夜更かししているので暖気が残っていて助かる。久しぶりに窓から隣のマンションを覗う。34分にバイクのライトが停まるのを抱き上げたみかんと共に確認する。労働は凄い。

■３■38分にバイクが再発進して行く。４分後には当家の玄関に新聞が届く。みかんが台所ドアの前で伸び上がって急かす。早く玄関ドアを開け過ぎると、マンション内だけでなく、近所にまで響き渡る鳴き声発生器と化すので、ゆっくりタイミングを見計らいつつ玄関へ。デルピーも起きて来た。

　　　

■４■42分、エレベーターが５階に到着する。「おう、んふふ…」とドアの隙間から覗くみかんにすぐ気がついて、配達員さんは新聞を入れながら「おはよう、いい子だね、いい子だね」と声をかける。んふふふふ…と機嫌が好さそうだ。みかんは鳴かずに大人しい。後ろに控えるデルピエ郎。

■５■配達員さんがバイクを動かして、50メートルほど先のマンションに向かったのを確認してから新聞を回収する。ああ今日も０と１と２の日なんだなあ。最近のうちの猫は、昼間中窓の外を眺めているので、私の机の稼働領域は２匹の猫と幸福の木の植木鉢で猫の額状態。まあそれも良し。


2012.02.12 Sunday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■１■今日も０と１と２の日。午前３時、みかん鳴きながら布団の上から下りないので、午前１時過ぎに寝たばかりの私は、心の中で悲鳴を上げながら居間に移動する。パネルヒーターをＭＡＸにして、その前で横になる。もう夢かうつつか分からないままの昏睡状態だが、みかんは静かになる。

■２■目を閉じると現実とは別の世界が展開しているアレだ。単なる夢とも違う世界で、猫には酷いことをしないよう心掛けている別のストーリー。４時、みかんがパネルヒーターの前に来ず、机の下の隅で箱座りしてる。ヒーター移動。わし、寒い。今日もしかたなく玄関イベント決行の決意。

■３■４時30分になったので、隣りのマンションを覗うべく窓辺に移動する。カーテンを半分開けると冷気がガラスから妖怪のように滲み込んでくる。35分。定時なのに配達員さんのバイクは姿を見せない。こんな時間に人が２人歩いて行く。40分、自転車が来てもう１つ先のマンションに。

　　　

■４■あれー、あそこの家はいつも配達員さんが最初に新聞を配達してから、隣りのマンションにくる所だと思っていると、そこからその自転車はすーっと消えて行った。その後、隣りのマンションに配達は来ないままだ。念のために玄関を少し開けておくことにした。早速スタンバるみかん。

■５■エレベーターが動く。いつものように３階から上がって来るのではなく、一度１階に戻ってから上昇して来る。５階に到着したので、書庫室に身を隠して耳を密める。音なしのままのみかん。投函の音。無言のまま去っていく足音。あれ？挨拶なし？ひょっとして今朝は別の人なのかな。

■６■覗き見るとみかんがぽかんとしている感じだ。耳を澄まし続けるが、バイクの発進音などは聞こえないままだ。あの自転車の人が配っているのか？バイクが壊れたりしただけでなく、今日は本当に別人さん？事故とかじゃないよねいつもの人。日曜日だから？また１つ謎も投函されてきた。


2012.02.15 Wednesday

　　　

■１■午前９時55分、台所にあるマンション玄関下からのインターフォンが鳴る。「ポカラです。」有機野菜を配達してくれるいつものお姉さんだ。毎週水曜日に通い箱に入った新しい野菜を受け取り、先週の箱と卵ケースを手渡しで返却しているのだ。玄関を開けて、今週の野菜箱を受け取る。

■２■それを置いて、代わりに先週の箱を取ろうと振り向くとみかんがいた。ここのところずっと早朝の新聞配達のおじさんとは会えていないのもあってか、玄関の外に来る人に興味深々の顔をしている。何やらわくわく気分で伸び上がって覗き込んでいる。「うふふ…」と微笑んでくれるお姉さん。

■３■そうか、毎日の新聞配達のほかに、うちには毎週の野菜宅配もあったのだった。玄関ドアから遁走しなければ、これからは野菜箱交換の場に、みかんも同席させてあげる事にしよう。配達のお姉さんも猫が嫌いじゃなさそうだし。次回はもう少し間近で参列を許すぞ。うなおーん。え、それ返事？

■４■台所ドアのドアノブを伸び上がって、うまいこと操作して開けてしまうみかん。真上からビジョンなり。 もうすぐねこまたになってしまうのか？


2012.02.17 Friday

　　　

■１■猫々朝日記。目が覚めて、ベッド横のラジオ付きの時計を見る。６時…か？腎臓に負担を与えないようにとトイレに立つことにした。今朝はみかんも本棚の上で大人しい。ふと今の置き時計を見る。４時24分をさしていた。…はい？ベッド横の時計を見なおす。止まってる。裏を見ると電池がない。

■２■猫々朝日記。しかも闇の中で見た６時は電気の下だと12時半だし。見上げるとみかんは目を覚ましてる。ひょっとして、今朝はまだ新聞配達の人とみかんが玄関で遭遇可能の時間じゃん。みかん、降りてくる。取り合えず東の窓から一緒に隣りのマンションを覗く。ヘルメットの人が３階を歩いてる。

■３■猫々朝日記。あれ、配達の人かなと思っていると、うちの玄関でガタンと音がした。え…、はい？だ28分やで。しかし明らかに新聞投函の音だ。みかんが台所のドアの前で伸び上がるので開けてやる。取り出し口をまさぐる。新聞、やっぱ来てるし。玄関で鳴きだすもかん。ごめん、今朝も遭遇失敗や。

　　　

■４■猫々朝日記。朝一の講義に勇んで臨もうとしたのに、突然休講と知らされた学生みたいなみかんの態度。デルピーも隣りにいるし。もう玄関で「おはよう、お利口だねえ」とか言ってもらえない運命なのかぁ？いや、そりゃオーバーだろう。とにかく今朝は散会。夕べ買って来た焼き鰹でも食ってくれ。


2012.02.19 Sunday

　　　

■１■なにやら幸せな夢を見て目が覚める。内容を思い出そうとするけれど、今一つ明確に思い出せない。時計を見ると４時10分だった。ひょっとして今朝は猫々玄関いけるんじゃね？そう思って床を立つ。窓には気温差でびっしり曇っている。みかんが本棚上のねぐらからストタンと降りて来た。

■２■一昨日、30分を目安にしていたら28分に玄関に新聞が配達されたので、今朝は書庫室の大きな窓から隣りを覗う。眼下の駐車場の向こうにある道を通ってバイクが来れば、その光が見えるだろうからと、みかんと共に窓にへばりついたけれど、真冬の書庫は冷蔵庫。デルピーが起きた音がする。

■３■４時30分。来た、いつものバイクの光が隣りのマンションの向こうに消えた。うちの玄関にはもう猫頭幅の隙間を開けてある。デルピーが脱兎の如く廊下を行き来する。みかんも雷同しそうだが、やはり玄関の外をずっと意識している。34分、隣りからバイクのライトが移動開始した。

　　　

■４■耳を澄ましているみかん。マンション下にバイクが停まる音。デルピーものこのこと玄関にやって来る。エレベーターの階表示ランプが３階から上昇開始を示す。私は書庫に移動。エレベーターの光が５階に漏れる。配達員さんがすぐ猫に気付く。「おはよう、ふふ、こりゃ…」頭を撫でた。

■５■何度か「こりゃ…」といいつつしゃがみ込んでいる感じ。見えないけれど、みかんを撫でてくれているのだろうか。すぐ後ろにデルピーも控えている。数秒後にはもう隣りに配達して階下に去って行った。柱越しに覗いてみる。振り向いたみかんが心なしかドヤ顔してる。デルピーもかな？

■６■デルピーは冷静に戻る。みかんも戻ったけれど、新聞を取り出そうとしたら、また走ってきてドアの外を見ながら伸び上がる。おい、閉めるぞ。最後のひと声、でかいなおい。デルピーは居間でほこほこパネルヒーター同好会中だ。清水の焼かつおをほぐし分けて与える。喰いつき良し。