2011.10.11 Tuesday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

■午前３時。みかんが玄関方向で小さな猛獣モードで咆哮中。はいずるようにしてベッドを出て、台所から玄関に通じるドアを閉じ、居間に閉じ込めようとする。しかし今度はベッドルームと居間を行き来しつつ、断続的にホアー鳴きを始めている。目を合わせると止めるから、猫的確信犯だろうと特化断定する。

■３時半頃、居間で横になりつつ「ああそうだ、今日は新聞休刊日だった」と思い出す。即ベッドに戻ろうと思ったが、みかんとデルピーにその人間社会限定の事情を伝えるすべがない。しかたなくずっと居間で朝まで過ごすことにした。４時45分、みかんが玄関に行こうとドアをガリガリするが手で制する。

■猫的いたちごっこを数分、みかんはついに断念して猫ハイウェイから猫ハウスに向かう。デルピーはずっと遠巻きにただその様を見ていた。昨日はまた愚妻に連れられてナゴヤドームに行ったのだが、ドラゴンズがヤクルトに先勝した。そんなニュースも今朝は届かない。今朝は朝刊読みもないまま２度寝入り。

2011.11.12 Wednesday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■夢を見ていてその内容に驚いて目が覚めた。時計を見る。４時46分。２秒ほど考えてから飛び起きる。寝過ごした！窓から隣のマンションを見る。バイクはいない。玄関に急ぐ。猫も同時に起きて来た。４〜５分遅れることもあるから、ひょっとしてまだ…。新聞受けに手をつっこむ。…もう来ちょるがーっ!!

■連日の遅寝早起きの疲労限界がついに来たのか？猫も微妙にまだ寝ぼけているので、今朝のところは速攻で台所のドアを閉めて、居間で新聞を広げる。みかん、前足でドアを２度３度ノックするが、昨日も休刊日の昨日で同様だったからか、静かになる。ドキドキしつつ何事もなかったかのように新聞を読む。

■新聞のスポーツ欄では、ザックジャパンがタジキスタンにホームで８−０の大勝をし、ドラゴンズはヤクルトに連勝して今日にもマジックが点灯しそうな状況。今夜も愚妻にナゴヤドームに駆り出される私。それにしてもついに寝坊か。明日は目覚まし掛けておくか。しかしそこまでする必要があるのかいな？

P.S.この夜、中日ドラゴンズにマジック４が灯る。

2011.11.13 Thurday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■昨日のナゴヤドームでドラゴンズ応援の熱気に圧倒されて、帰宅後12時前に就寝したからか、午前３時過ぎに目が覚める。早くもみかんが起きて動き回っているので、騒がしくしないよう電気を消したままの居間で一緒に過ごす。４時半、体が重いが無理矢理起き上がって、玄関のドアを猫の頭の幅分開ける。

■４時44分、エレベーターが上昇してくると、みかんがいつものようにへばりついてスタンバる。黒猫デルピーはテレポートしてきたかのように闇の中から滲み出て来て、みかんとツートップＦＷに。洗面所の奥で配達員さんの「おはよう…」を聞く。眠くて疲れていたのも手伝ってか、何か凄い達成感あり。

■早速新聞を回収して居間で広げて見る。猫たちはなぜ新聞配達の人と顔を合わせた後は静かになるのだろう。謎である。デルピーは今朝が新聞の上に乗ってこない。みかんももう２度寝すべく棚上の猫ハウスにイン。昨夜もドーム観戦したのでスポーツ記事では物足りない。今朝もモーニングに行くのである。


2011.11.14 Friday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■午前３時45分、それまで押し入れの布団の上で寝ていたみかん、胎動開始。ベッドの上の端で寝ていたデルピーも連動。となりのマンションに新聞配達のバイクが停まっていないか窓からチェックしつつ、居間でしばし色々な物猫をジャラして遊び続けたが、４時39分、玄関ドアで物音がしたような気がした。

■さてそろそろ玄関へ続くドアを開け、玄関のドアにも隙間を作ることにしよう。さっきの音は何かなと思いつつ、新聞受けをまさぐってみる。手に何か当たる。新聞、もう来てるじゃーん！い…いつの間に？うかつなり我！平均的時間を勝手に既定のルーティーンと決めつけていて、数分先行にも対応できず。

■進歩なし、配慮なし、情けなし。猫２匹と共に早朝未明に途方に暮れる。まあしかし、気力・体力の低下感覚は克服したし、みかんの大声ホアーホアー鳴きもなく、明るい居間で、意外とまったりしてした時間を過ごす。５時20分、散会。予報では今日は雨らしい。新聞配達員さん、御苦労さま。何か御免ね。


2011.10.15 Saturday

　　　

■午前３時半、愚妻、私を「そろそろじゃないの？」と私を起こす。「…いや、できれば４時半頃に動き始めたいのだが、いつもは猫達が…」と眠くて朦朧とした頭で答えた時点で、愚妻、もう寝てます。声を聞いてか、足元の布団の上に寝ていたデルピー、そろそろと起き出す。みかん、猫ハウスから出陣です。

■いや、だから人間か猫の誰でも動き出したら連動しちゃうんだってば。とほほ…の脳内半眠りのまま、暗い居間で２匹の猫と紐や布切れで遊ぶ。幸い誰も見ていないけれど、客観的にはかなり奇異な光景だろう。途中意識が眠りに落ちそうになりつ、どうにか４時40分。隣りのマンションを何度か覗いてみる。

■今日はいつもよりかなり遅い。あのバイク音がした時はもう５時を回っていた。みかんは玄関の隙間に近付くと猫遠吠えするので、書庫に連れて行ったり、廊下に押し付けたりだが、もうじらされストレスで限界近し。上がっていたいた雨がまたバラバラと降り始めてきた。強風が唸る。それでも新聞は来る。



■５時７分。ガコン…とエレベーターが上がってくる音がする。みかんはドアの隙間にへばりついてる。デルピー、闇の中から忍者のように気配を消したまま出て来てみかんの背後に立つ。エレベーターの階数を示すボタンが３を示した時、みかんが突然部屋の奥にダッシュ！オマイガッ!!超ドタキャンかよーっ。

■みかん、昨日本棚の上に開通させた猫々ハイウェイ３号線にへばりつく。エレベーターが開く。万事休す。光が漏れ込んで来た。デルピーが悠然とドアの隙間に身を晒す。「おはよう…」と配達員の声。グッジョブ！ナイスフォローだよ、デルピー！おまえがみかんと一緒に当家に来てくれた事に感謝だよ〜。

■そう、猫ハイウェイ３号線を作るために昨夜は愚妻の本棚にある原書や演劇や美術の重い本たちを数時間かけて大整理したのだ。…愚妻は整理できない女。左右にアプローチ用の段差を整備したら猫たちは大喜び。ちなみに２号線は反対側の壁に５つ新設した低い本棚の上である。…さーて２度寝を敢行しよ。


2011.10.16 Sunday

　

■午前３時半。なぜこの時間に目が覚める？とうとう老人か？いや、みかんも共に目が覚めるから、ある意味超常現象？１時間以上、居間でスタンバイのための２次的スタン.バイ、ウィズ２猫だ。４時45分。隣りのマンション入口に停まっているのは良く見るとバイクでなくスクーターだ。あれ、今日は別人さんなのかな？

■４時49分。エレベーターが開き、新聞が投函される。デルピーは要領よくみかんの背後に忍び寄る。「おはよ、賢いね」と声がする。あ、いつものおじさんだ。今日は遅れ気味だからか急ぎ足で退出。猫２匹、よし、今日もやった！みたいな顔をしてぴったり並んでリビングに。こいつら一体どういうつもり？

■最近はよく５時前に居間で配達直後に新聞を開く。お約束のようにデルピーがその上に乗る。近頃は上手く真ん中に乗るように紙面を微調整して、左右から覗き読む技術を磨いている。みかん接近。手を伸ばして頭を撫でようとすると、呼応するように下からグインと頭を突き上げるあの感触が好き。外は暗い。


2011.10.17 Monday

　　　

■３時半。みかん、深夜の猫咆哮開始。あの手この手で鳴き止ませようとするが、台所のドアの前で鳴き止まず。このドアを開けたら玄関のドアの前でマンション中に響き渡るほどの大声で鳴き続けるだろうから、台所のドアを死守すべく、今日はついに禁断の猫黙らせる紙ガムテープを首筋に張るの術を解禁だ。

■仔猫時に母猫に咥えられて運ばれるための条件反射が残る首筋つまみ。人間が猫尻を支えつつの首筋つまみでも大人しくなるが、長いこと続けるのは至難の業。しかも頭は朦朧、体も半眠り状態の未明の私は、握る手にも力が入らない。そこで首筋にガムテープ片を軽く貼り付けるか、へたり込んで静かになる。

■時々可哀そうに思ってゆっくり剥がしてやると、すぐに鳴き声開始。揺すったりさすったりしばらくなだめすかすがやがて、またガムテープ。猫の後頭部界隈での攻防戦の果てに、やがて４時43分、新聞配達、玄関に到着。「おはよう、いい子だねえ。」２匹満足して居間に戻る。疲労残れど今朝も完遂できた。


2011.10.18 Tuesday

　　　

■ふと目が覚めて時計を見る。午前４時20分。猫たちは寝ているようだ。押し入れ上段に手を伸ばしてみる。爪が手の先を掴んでぐいぐいと引きずる。みかん、もう起きちょる。デルピーもむっくり起きてきた。また咆哮始めるのかと思っていると、みかん、居間に置いてあったダンボール箱にジャンプイン。

■このダンボールは新米を送ってくれた新潟のいとこにきしめん等を送るために準備した空箱だが、このおかげで今日は謎の猫絶叫は回避できた。４時30分、隣りのマンションにバイク到着。窓から覗くと、その向うを自転車の光が右から左に通過した。そうか、この自転車の人も毎朝時間通り走っているのだな。

■玄関のドアに隙間をこしらえると、みかんが猛ダッシュしてスタンバる。またドタキャンされないように、ダンボール箱を廊下に移動すると、空くのを待ってたデルピーがそこに飛び込んだ。いつも通りエレベーターが開く。ドア口で大声で鳴いたみかんに対し「お早う、賢いねぇ」といつものおじさんの声。

■デルピー、闇の中の箱だけで、その中にいたおまえの姿までは多分見えなかったと思うぞ。それにしても早朝の気温がずいぶんと冷たく感じる。微妙に頭痛がする。風邪か？ミッション終了して居間で寛いでいる２匹に、御苦労さまと猫缶を贈呈した。見事にペロ喰い。さて新聞を開いて見ることにしようかな。


2011.10.19 Wednesday

　　　

■午前２時半、居間でみかんの恐怖の鳴き声がする。鳴き止まないので居間に移動する。何やら風邪の引き始め特有の頭痛がする。元気ならすぐに霧消させられるのだが、深夜に猫を撫でたりジャラしたりしつつ永遠に続くように長い時間を過ごすので無理〜。時にはガムテープを剥がすペリペリ音でアラートを。

■４時35分、何も掛けずに居間で横になっている自分に気づく。寒い。猫ジャラシしてて寝落ち。当のみかんは本棚上の箱の中でちゃっかり寝ちょる。窓から隣を見ると配達のバイクがもう停まっている。急いでみかんを揺すって起こし、玄関のドアに隙間を作る。みかん出陣。デルピーがまたのっそり合流だ。

■エレベーターが開く。「ふう〜、よいしょ。おはよう、賢いねえ」とおじさんのいつもの声。流れ込む外気、かなり寒し。猫２匹玄関から居間にはける。バイクが走り去ったことを確認して新聞を取りだす。トップ記事は「中日連覇」。昨日の横浜で３−３の引き分けで優勝が確定。今日はドーム最終戦を観戦。

　　　

■実は愚妻がずいぶん前から今日のドーム内野席を押さえてあったので、私も行かねばならないのだ。今日本拠地で胴上げをリアルタイムで目撃することを目論んでいたのだが、昨日の引き分けで勝ち半分だけ及ばなかった。ホームだから改めてイベントがあるかな。猫には優勝の御裾分けに鮪のさしみでも…。

■makomoさんからみかんはなぜドタキャンするのかという問いがあった。その前になぜ配達員さんと朝の挨拶をするのかという謎に立ち戻らねばならない。なぜホニャー鳴きをするのか、なぜ朝早くに目覚めているのか等謎だらけだ。ドタキャンする１つの理由は多分私に対する何らかの意思表示なのだろうな。

■デルピーも嫌なことがあったりすると、布団の端にオシッコして、バレバレなのにあくまでシラを切り通したりする。現行犯逮捕でなければ罰せずルールなので、その度にシーツを洗濯する私である。その時はみかんが優しくすり寄ってフォローしてくれる。あれ…こいつらひょっとしてツルんでるのちゃうか？


2011.10.20 Thursday

　　　

■３時20分にみかんが目を覚ますことが多いことが今朝分かった。それから４時45分まで、騒がぬように猫を騙し、あやし、脅し、懐柔しつつ過ごす。今日は特にいつもと異なることはなく無事未明の挨拶を済ませられた。新聞配達のおじさんの今日のセリフは「おはよう、お利口だねえ…」だったな。

■猫々朝日記。時計や文字を光の中で見てから急に闇の中に目を移すと、最初は真っ暗で何も見えないけれど、段々慣れてくる。これを専門用語で「暗順応」というらしい。片目を最初からつむっておけば、光の感受性は暗闇の中でも最初から高いままなんだけれどね。逆は「明順応」。単なる言葉ではあるが。

■朝刊のスポーツ欄に、昨夜のドーム最終戦のことが載っている。愚妻に乗せられて昨日はバックネット裏席から観戦したのだけれど、試合終了後の「落合！落合！」というコールや、偶数イニングの合間に多くの人たちが66番のカードを一斉に持ち上げて意志表示していたのには、やはり心が動かされたなあ。