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■１■４時半。８℃、体感７℃。サクサク歩くには全然苦でない気温だ。本日の歩行メニュー。御器所交差点から南に３本の裏道（地下ではちょうど桜通線ホームの端に当たる）から極力道なりに西進する。御器所２丁目と１丁目の間の信号で道を１本ずらしてから都心環状３号線をくぐり、さらに西へと進む。

■２■夜中に人も車もいない時は、どうどうと道路の真ん中を歩いてみる。歩道の出っ張り引っ込みがないので歩きやすいのだ。道路は１点透視法のように果てが見えない。名古屋に広くて真っ直ぐな道が多いのは、戦争で一面焼け野原になってしまったからだと思うと、あまり道路自慢も文句もはばかられる。

■３■白金１丁目と２丁目の間の道を行き、東雲橋で新堀川を越え、中央本線のガードをくぐる。ここで左折すれば金山駅に出るが、今日はひたすら直進だ。国道19号を八丁堀ならぬ九丁堀信号で渡り、古渡橋で堀川を跨ぐとJR東海道線の尾頭橋駅に出る。その先で新幹線にぶち当たるので横のガードを抜ける。

■４■右側に野球場のシルエットがある。1996年まで中日ドラゴンズの本拠地だったが、今は２軍の本拠地らしい。名古屋の市章が丸に八なので、画数が８になるカタカナ表記でナゴヤ球場と表記してるとか。良く優勝していた落合監督時代はドーム球場の方に行ったが、御免、今の弱いチームには興味がない。

■５■球場横をすり抜けて県道115号に出ると五女子町で､さらに西進するとニ女子町だった。女子はニョウシと読む。名前の由来は江戸時代の領主が７人の娘それぞれを嫁がせた場所に｢～女子村｣と名付けたからとか。長良橋で中川運河を越えたら今度は四女子町だった。もうこの辺りは愚妻の実家に近いのか。

■６■ひたすら西進していたが、橋で振り返ったらもう夜は明けようとしていた。こんなふうに背後から光が見え始めているのに、ひたすら暗い方ばかり見て突き進む時ってあるよなと西の空に言ってみる。で、東の空を振り返りながら進んだら、近鉄の烏森駅に着いた。初見で｢カスモリ｣と読めない難読名だ。

■７■名古屋駅周辺の高層ビル群が距離感と方向の目安になってくれる。名古屋駅から桜通線で帰るべく迷わず近鉄に乗る。現金がチャージされている敬老パスを使うと、市営の交通機関に限らず私鉄やJR線も市内利用分が清算され、後日口座に振り込まれて戻るという市の在り難いサービスには感謝しかない。

■８■近鉄名古屋駅の改札から外に出て、目の前のテラス階段を上った。誰もいない。ドアからJR２階に入ろうとしたら施錠されている。階下に降りようとしたらエスカレーターも動かない。え、この時間、広いテラスは立ち入り禁止なの？取り急ぎ階段を下り、知らぬがほっとけと、何食わぬ顔で帰路に就く。

20251030 Thursday