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■１■ようやく歩いても膝周りに違和感を感じなくなった。１年で一番寒い２月だけれど、晴れて日差しが射すとやはり心がそわそわする。今月の２日には桜通線野並で降りて県道59号線を北東に桜通線の塩釜口まて歩いた。実は去年名古屋は新栄にある国道153号線の起点から塩釜口までは数日で歩いている。

■２■153号線は長野の塩尻まで続いているのだが､この国道は塩釜口の先で突然ほぼ直角に曲がって北上し､1.5㎞ほど先でまた東方向に折曲して続いているる。今日はこの153号線のまだ未踏部分にトライして､鶴舞線の終点である赤池の少し先まで歩いてみようと思う。その先は名古屋市を超えて日進市になる。

■３■塩釜口下車。正午、気温８℃、体感温度５℃。思ったより暖かいかと思ったが､風が強い。153号線沿いは都の郊外の風景が続く。やがて植田一本松という交差点で153号線と共に右折する。両側２車線なのだが､幅のある中央分離帯の雑草が伸び放題枯れ放題で凄い。歩き続けると暑いので上着を２枚脱ぐ。

■４■さらに１km余り進むと国道302号と交差する｡この道路と名古屋環状２号線とが同じものだとは知らなかった。正確に言えば高速道路と並行する一般道路部分なのだが、その周りには高い防音壁が道路沿いにずっと連なっている。車の中から見ていた時は意識しなかったが、高速道路と共存する市街だった。

■５■超高層ビルや入り組んだインターチェンジを見て、これらの建造物がそのまま自然の岩山や巨大な渓谷だとイメージすると、人間は本当に凄いなと素直に思う。この交差ポイントを右折してほとんど人が通らないであろう道路沿いの道をひたすら進むと、防音壁の隙間から天白川を跨いでいるのが見えた。

■６■この天白川は行く先近くまで153号線と並走しているはずだから、このまま道なりに行くか川沿いを進むか、物凄く悩んだ。結局河畔を選択し、歩道に沿って川堤の道を進む。防音壁がなくなって風が強い。進行方向が風上だから一気に薄着の体温を持って行かれる。身の危険を感じて、速攻で上着を着る。

■７■強風で前を歩く女の子の服が、映画『風の谷のナウシカ』で飛行甕上のナウシカのようにバタバタなびいている。その子が橋を渡る。橋横に天白橋と書いてある。あれ、見たことのある風景だぞ。ここって原駅の近くだよね。地図を見ると、既に302号線との交差地点で90度間違った道を歩いていたと知る。

■８■ということは、先日ここまであるいた天白川沿いのその先を歩いていたってことだ。それはそれで結果オーライだけど、さてどうする？ここから赤池まで２駅歩くか迷ったが、153号でない。よし､今日は意を決してここまでとしよう。アプリに頼らないので起こる人的ミスも込みの脳内散歩なんだよなあ。

20250211 Tuesday