METATRONIC METALOGUE 14

 

#079 幾何学と神聖幾何学と

■神聖幾何学とそうでない幾何学とに立て分けて、前者のみを特別視するデリカシーが良く分からない。かつてBOBは幾何学は全て神聖だとサラリと口にしたが、全く同感だ。正4面体1つ正20面体1つ良く語れない者が、何を幾何学として語れるというのか。先ず「神聖」の語義と由縁を自ら体に落とすべし。

■「神聖幾何学」と言う言を介して本来の幾何学にも興味を持ち、そこに能動的に踏み込むのであれば、1つの道筋としてそれもまた可だろう。しかし幾何学を蔑ろにして優越視座からそれを語る自分が吐飯物と知らぬ未熟者も少なくない。独善的で古臭い宗教ノリの口調が現れたら、自他共に注意を要する。

■「神聖」という語は、宗教制度の中で日常の用法と区別され、賛美・犠牲・呪詛などの目的のために特別にとっておかれるものを指す。また30年以上前にフラワーオブライフと共に入って来た"sacred geometry"と言う言葉は欧米のあるいはイスラムの宗教的背景や秘密組織の秘儀参入等をもたっぷり背負っている。

■自分が創った言葉でもないので、その言葉は宜しくないとか使うなとか愚鈍な物言いをするつもりはないが、「神聖幾何学」と言う表現をする時、それを自らが為すことへの価値を増す形容部として用いる姿勢は、最早実に恥ずかしいとする視座もある時代に入ったということは知っておいてもいいかと思う。

■すまん、辟易至極の余り、若気の至りではなく耄碌爺ぃの妄言という体裁で、オブラートかまさず放言してみた。気分を悪くする人はいると思う。自らもさらに調べたりして反論するなりして下さい。理や情のあるものには真摯に丁寧に応じるつもりはあります。営業妨害だから黙っとれとかはないでしょう。

2023.10.13 Friday

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