■０■おかざき真里さんの漫画『阿・吽』全14巻読了。最澄と空海、平城京から長岡京を挟んでの平安京遷都とその初め、奈良中心の南都六宗と、比叡山、遣唐使、また高野山(間に富士山噴火あり)その他もろもろの関係や後先などが、文章でとは別に一気に身に入った。仏教をかじった者として作者に感謝したい。
■１■『進撃の巨人』を読了した。2009年９月〜2021年４月まで別冊少年マガジンで連載された諫山創氏の作品だ。最初にあまりにも絵が下手過ぎるのが苦痛だったので、途中何度か読進が止まっていた。新しい展開になってからのものを一気に読むと、様々な解釈や多重の構造があることがようやく分かる。
■２■同日に温泉施設で１日中、『阿・吽』を読み通し、途中何度も温泉に入ってまた別の漫画も挟みつつ、『進撃の巨人』後半を一気読みしたのもあって、３次元空間認識の先に見えてくるところ(阿頼耶識でもよい)のその先が、通常より奥深い設定領域の諸描写として捉える視座がぼんやり立ち上がり来る。
■３■同じ日に『進撃の巨人』と『阿・吽』を読了するのは、脳内爆発しそうだった(笑)。温泉施設で間に何度も温泉につかりながら読むやり方でなければ、多分半廃人になっていたかもと言うくらい、得るものも多大だった。マンガはやはり凄いと改めて思う。文字列だけの表現とは全く別のものなんだな。
(※)画像１は阿･吽より、画像２上段と下段左は進撃の巨人より、同右は阿･吽より借用。
2023.09.20
Wednesday
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