■巷では「オタ芸」がかなり流行っているらしい。というか、若者たちの間では当たり前にある文化でもあるようだ。わしの前世ではオタクがペンライトをアイドルのコンサート等でちょこまかと動きを合わせて応援していたものだ。今ではものすごい動きと光り物で、「オタ芸」そのものが注目の的のようだ。
■今楽しんでいる若者たちは知るまいが、パフォーマンス系ヲタ芸のルーツは、原宿に奇抜な格好で踊っていたタケノコ族もあるのではないか？吉祥寺在住の前世のわしは、日曜日に見に行った記憶がある。アキバでオタク軍団が野太い声で｢ミンキーモモ｣を大合唱をしていたのを見て震え上がったこともある。
■どっしり腰を落とす基本形は、古来からの武道も想起させるが、蛍光機器で強調される様々に由来のある動き（結構それぞれに名前がある）は、もう結婚してしまった甥っ子姪っ子たちが休日等に集まってダンスの稽古をしていたやつとも無関係ではあるまい。今ではユーチューバーも踊る…いや打つらしい。
■そのうちわしもパフォーマンスでサイリウムの代わりに蛍光着色の綿棒多面体を持って激しく踊るのもアリなのか？基本形は前世でＧＫしていたからまあ行けそうだ。光る綿棒多面体の回し師でもあるわけだが、ヲタ芸の打ち師になろうか。多面体をサイリウムのようにド派手に動かし踊るヲタ芸は未だない。
■サイリウムと言ってもダイエット系でも有名な、オオバコ属植物の種子の殻を粉末にした"psyllium"ではなく、オタ芸に使用する化学発光による照明器具というかオタク棒の方の"cyalume"のことだ。ウーム、爺ぃの蘊蓄が出始めたら終わりだ。多面体脳と身体を鍛えて現世に激しく挑戦する爺ぃであるべし。
2021.12.01
Wednesday
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