■コロナ騒動が長引く中、身辺界隈で羅患したり他界し話はないけれど、ワクチン接種後亡くなった人の話は複数聞いている。また実際に羅患して緊急入院し、無事退院した人の話を聞く機会を得たけれど、刻々と医療関係の対応も変化しているようだ。そしてどちらも後遺症が残るケースが少なくないらしい。
■先ず個人的なスタンスを明確にしておくと、ほぼ引き籠りと言えるほど部屋で創作・研究・オタクの日々で、他者との接触もほとんどないし、何十年もお医者にも薬品にもお世話になっていないので、ワクチン接種はしないし、極力マスクもしていない。しかし実際に新型コロナのような何かは存在している。
■だから個人の意思でワクチンを射った人にも、絶対反対を主張する人にも、相手が拒絶しなければ普通に話をすることは吝かではない。世界を人間と非人間に分断して敵対し、相手を殲滅するしか生存方法がないという世界観は、もうそろそろ周回遅れにしても良いのではなかろうか。自我も妄想も肯定する。
■ウイルスもワクチンも、そのせいで既に他界した人には最早何も言えない。しかしウイルスに羅漢して回復した人も、ワクチンを接種した人も、その少なからずが後遺症に悩んでいるという。程度の差や長期に渡る件などを聞くにつけ、その症状が100％否定的なものとして捉えられているのだなと思われる。
■気休めとして言うのではないけれど、その身体的な違和感（倦怠感・疲れ・発熱・しびれ・だるさ等）の一部は、ただ否定的な｢後遺症｣ではなく東洋医学で言う｢好転反応｣的な顕現もあるのではなかろうか。明確な語義でなくメタファー的表現として用いているのだが、より細やかに身体を眺められるのでは？
■ただ記憶の中の健康な過去に戻るだけではなく、今までにない新しいカタチの健康として、まだ身体そのものが馴染んでいないけど、それでもより良い方向に進むための｢調整期｣として捉えることができるものも絶無ではないのではないか。身体に直接関わる言葉であればこそ、肯定的視座もあっていいかと。
■｢副作用｣という否定的な言葉でないイメージでしかない｢副反応｣という言葉を用いても(英語ではどちらもside
effect)、それ以外は｢有害事象｣などと言ってみても、重いアレルギー反応に｢アナフィラキシー｣という言葉を用いても、言葉そのものの効果や心情などの言語空間的なセンスが絶無だなあと思う。
■まあ、羅患していな者の妄想や楽観的推測と言われれば否定できないけれど、世の中、悲観的・否定的に捉える見方ばかりですが、今までからすると少し違和感がある心身の感受性も、全てではないけれど良い方向に転がっている最中と捉えるものの見方を能動的に随時混入していけて良いのではないかなあ。
■先ず全てを疑うことはありだけど、全てを信じ切るのは愚者の為すことだろう。ましてや自分達の世界観を信じて疑わず、反対意見者を嘲笑し、その不運や不幸に対してざまあみろ的な発言をするとなると、もはや人間としての矜持を放棄した無様な在りようだと、他者の視座からは見えるという想像しよう。
■繰り返すけれど、私はワクチン射つ派か、射たない派かと問われたら、４値論理的に｢どちらでもあるし、どちらでもない｣と答える。否定しないし肯定もしない。今はまだその時でないから、取り敢えずウイルスでもワクチンでも後遺症で苦しんでいる人に好転反応もあるかもねと言うだけ。呪術を寿術に。
■今回の大狂騒の中で友人知人親族を失った方々には哀悼の意を表します。そして他界なされた方々は痛恨の極みではあるけれど、それでもできるものであれば生者に対しては、何らかの助力と寿ぎを。個人的にはこの世界の『｢物語｣の物語』が駄作であるはずがないと確信してます。あ､100％はいかんね｡(笑)
2021.10.01
Friday
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