■ソーシャルディスタンスという言葉が最初に出てきた時から、「そのソーシャル(社会)は私のソーシャルではない」と思った。新型コロナウイルスそのもののに対する個人的な不信と確信があるが、今は横に置こう。ある程度の人には機能共有する社会という共通概念は、個人的には実在しない概念的妄想だ。
■社会に参画していない人間の閉塞した妄想像だと判ずる者もいるだろうが、言語的問題を捨て置くとしても、自然に背を向けて人間界という内面に引き籠っているのは人間の方だと言えよう。人間であることは気に入っている。だがその中で自立した｢自己｣最高という世界観は日本人的な本質とは相容れない。
■今回の偽装パンデミックに関しても、都市と田舎だけでなく個々人の経済・活動範囲・教育・医療・存在そのものの在り方によってみな異なる。社会管理側から一律にそれらを一方的に制限したり遮断したりすることは愚行の極みだろう。それぞれの個人や場でみな違うのに、１つの論理で律するのは不可能。
■個々人で健康状態も生活環境もそれぞれ異なるのに、一律一様にするための所作。数に対する凌辱に怒りを覚えさせるデータの操作はあるだろう。不都合部分を隠蔽し科学的実証の体をした心理誘導もあろう。マスクをしていれば取り敢えず安心という妄想は、していない者を不快・不満・加害者と見させる。
■嘘でも百回繰り返せば真実になる。現実には何十年にも渡り、何千回何万回も繰り返し、日常生活の中に常識や人倫や流行や思想として潜り込ませ、呼吸のように馴染ませる。でもね、人間も単なる無思考で操作しやすい生物ではないからね。必ずそれは行き詰る。実のところ日本人はその辺りを弁えている。
■共謀論的偽物語は面白かった。しかしもうとうに飽きた。新しい物語をどうするか？古い物語にはもう戻れない。子供に虚空物語を押し当てることなく、新しく訪れるものを待つのか？考えるのか？創るのか？ぎりぎりまで楽しめるチキンゲームの断崖も間近。暴走世界観のブレーキを個々人で踏むのはいつ？
2021.03.25
Thursday
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