■自分なりの検証と熟考を重ねた結果、現実に起こっていると判断した出来事の中で、子供に対して本当に人道を外れたことを自らの快楽のために為す輩に対しては、人間として大いなる怒りを感じる。それすらも人間の愚行と超越視座から語る聖者がいるなら、私はその語りを信じられない愚者でい続けたい。
■難しい概念を難しい言葉や哲学や神秘主義や科学用語で語る物言いを、語られている言葉の既存の語彙のみで理解しようとすることは負荷が大きすぎる。言葉の問題。日本語は特に西洋的な論理との相性が悪い。内外の概念を軽く反転させるなら、詩人の言葉として、内の内は外、外の外は内でちょうどいい。
■老害の一番の特徴は、自らが未だ現役バリバリで、しかも最先端に近いポジションで頑張っているのだという、過去から現在までの間に幻想に反転してしまったことに気が付かず、これだけ頑張っているのになぜわかってもらえないのかと日々葛藤しているところ。問題はその自らの内にある平衡感覚の欠落。
■人間でなくなるという表現の中にも、人非間の極みの下衆になる以外に、(表現は多々あるけれど)人間の限界を超えてはみ出し、異なる意識の存在として自他彼此を超える在りようになるというのもある。命がけでなくても自然にそうなると考えられるなら、眼前の世界を十分味わい楽しむ事もできるのでは。
■革新的な事は高齢者の「反感」を買い､保守的な事は高齢者の「共感」を生む。革新的な事は若者達の「共感」を生み､保守的な事は若者達の「反感」を生む。…を、若者達の「共感」を生む保守的な事は、高齢者の「反感」を生むのか。若者達の「反感」を生む確信的な事は、高齢者の「共感」を生むのか…と転がす。
2021.01.30
Saturday
|