かつての自分は未来の自分に見守られているなと感じていた。
才なき非力な惰弱者でも見捨てずに見守り続けてくれていた。
なぜなら未来の自分にとって他ならぬ自らの過去なのだから。
確かに今自分は昔の自分を見限ることなく愛しみはげませる。
それらすべての喜怒哀楽が今の自分を形作っているのだから。
愚かさや卑しさや浅ましさすらも裏心なく微笑ましく好きだ。
今の自分は未来の自分に変わらず寿がれている気が強くする。
未来の自分は今の自分を深く慈しんでいてくれると強く思う。
なぜなら今自分自身が正にそのようでありたいと願うからだ。
未来の自分が今の自分を内包しつつ過去の自分も愛している。
過去の自分が今の自分を内包しつつ未来の自分も信じている。
今の自分が今の自分の守護霊でもあり得るのではとふと思う。
幸運な人とは何よりも先ず自分自身は運がいいと思えること。
他者には全てが妄想に思えてもその内なる至福は変わらない。
自我が程良く自我を愛しむなら自我は自らの縁から溢れ出す。
素直に他者の過去や未来も慈しむことができるかもしれない。
邪心なく目の前の他者を寿ぎ愛でられたらもう守護霊の位置。
自我も妄想も楽しんで守護霊たちは静かに位置の交換をする。 |
2020.02.01 Saturday
|