#175　時に自分に染み入る「言葉」

■１■人間でいる限り、全ての生命や存在するものを個の上もなくいとおしく感じる時が
あると思う。そんなの感じたことがないという人も、死ぬまで決してないかどうかは誰も
分からない。ただそんなふうにふと感じる時に、「無限」とか「永遠」という言葉が実感
として、心身に染み渡ることがある。

■２■全ての人がいとおしいという感覚を持ったと言っても、知りもしない大多数の人た
ちをもいとおしいという思い、その感覚も所詮独りよがりか幻覚ではないかと自問してみ
ると、100％そうとも言えないところが残る。知らない未知の人たちも含めて人間が好き
とか、地球が好きという実感はある。

■３■そのような時に、数学で言う「無限遠点」とか「極限」とか「反転」とか表現する
ものの、それを含めた上でさらにそれをはみ出して、命を持った言葉としてそれを知ると
も言える。問題の１つはいつもそれを感じている多幸感溢れる躁状態でない時が、人生に
おける常態であるということだが。

■４■悟りたいとは全然思わない。次元上昇してそっちへ行きたいとは全然思わない。宇
宙の叡智を超常的存在に望みもしないのに流し込まれたくもない。日々の１つ１つの眼前
で起こる普通のことを、丁寧に細やかにこなして行くところにも、最も大切で意義深い未
知が溢れていることを見直したい。

■５■言葉が先にあるのではなく、先ず言葉にした感覚や意味や体感があるとして、言葉
が既にある世界に後から来た者は、その語義にのみ縛られるのではなく全体の中の概念構
造を実感や体感でも追体験し、そして後先をなくして言葉と一体になる。そんな二而不二
を妄想そのものとして抱いてみる。


■６■この画像の樹は奄美大島で４泊目に泊った、リゾートホテルっぽい宿の敷地と海と
の間に凛として立っていた。この機をぐるりと動きながら見て、その枝ぶりの絶妙さを感
じ入ることができたんだけれど、画像１枚ではそれは上手く伝わらない。ただそんなこと
があったのかなあ…的な感覚をちょっとでもイメージしてもらえれば、それだけでありが
たいことであるなあ。

　　　　　　　

★どうでしょう、このネイティヴの方々の虹をあがめる踊りとどこか似ていませんでしょ
うか？

…え、ネイティヴではないし、踊りでもないって?？それでは私は笑いをかっさらって、
遁走だっ！ごめんねーっ！

…って、チームケンムンはずーっとこんなノリ。

2015.10.07 Wednesday

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