#141　まろ塾in横浜（第２回の内容…その８）

■41■「1985年５月昼下がりの井の頭公園」

ワシが見ている世界ってのはさ結局すべてワシなんだよね
ということはワシの見ているマロちゃんもワシなんだよね
あれでもマロちゃんの見てる世界はマロちゃんなんだから
マロちやんの見てるワシはマロちゃんってことになるのか

（かなりいってしまいつつ時々戻ってくるＢＯＢの独り言）

　　　

■42■「世界の見方が世界の見え方である」

その人の世界の見方が、その人の世界の見え方と重なっている。
この場合の「見る」は「それが真実である」あるいは「事実である」の意味。

見る…者の形や色を目で感じる。判断する。
視る…視覚によって注意深く対象物を認識する。
観る…見物する。眺める。芝居などを鑑賞する。
診る…診察する。脈をみる。病気の様子を調べる。
看る…期を配って世話をする。注意して見守る。

　　　

■43■「世界観とは？」

一人一人が意識していようといまいと、世界を見ているその見方がその人の世界観であ
るとも言えよう。
世界観とは世界の意味を問うもので、世界に対する態度及びその表明でもあり、人生観
や実際の生き方と結びついている。

…この世界は私にとっていかなる意味があるのか？
…この世界で私はどのような役割を果たすべきか？
…私と世界、私とあなた、あなたと世界の関係は？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…などなど。

自分以外の全てのものを世界と見るならば、世界とは絶対的他者である。
他の個我との関係性においても、世界と同じ絶対の他者的関係性を持つ。
私たちは常に他社との関係性を介して世界を判断し評価することになる。
他者の世界観を参考にしつつ、私たちは自身の世界観を持つ必要がある。

　　　

■44■「世界観の諸相」

・観念論
・独我論
・実在論
・現象論
・先験論　　…などなど。

世界観は哲学に限らず、神話・宗教・文学・美術などの領域でも見出される。
形而上学を基準にして「観念論的」「唯物論的」「一元的」「二元的」などと分類され
ることもある。

いろいろな分類の仕方があるが、ベースが西洋的な発想である限り、私たち日本語を用い
ている者には、どうしても違和感があり、人ごとでもあるような感覚が否めない。このよ
うな西洋的世界観からは、いずれも日本人的な感性とはそぐわず、無理矢理収めようとし
てもはみ出してしまう。

　　　


■45■「神学的世界観」

・一神教…ただひとつの神的存在のみを認めてこれを信仰する宗教。ユダヤ教、キリスト
教、イスラム教の３つがその典型。
・多神教…神や信仰、儀式、畏怖などの対象の超越者が多数存在する宗教。神道、道教、
ヒンドゥー教、古代エジプトやメソポタミア、古代ギリシャ、メソアメリカやアンデスの
神々。
・汎神論…神と世界を同一視する立場。全ての物体や概念・法則が神の顕現であり神性を
持つとする世界観。ヴェーダとウパニシャッド哲学、ソクラテス以前のギリシャ思想など
。
・汎心論…すべての存在に心を認める立場。物活論。原始侵攻としてのアミニズム的な思
想世界を持ち、神羅万象に神を見る。


「かみを求めよ、かみを生きよ」というフレーズにパラドクスしか見ない視点のその先か
らがスタートなのだろうである。

　　　

■46■「世界とは１つの概念である」

★「モノ」の見方から「モノの見方」の見方への切れ目無き連なりを目指して。

固有名詞と一部の品詞以外の言葉には対立概念がある。しかし概念には必ずしも対立す
るものがあるとは限らない。
自分の世界観も何かの対立概念でなくてよい。敢えて言えば既存の世界観全ての対立概
念であっても良い。
既存の諸々の世界観を否定せず、対立せず、それらを見据えたうえで独自のモノの見方
を構築すれば良い。

見えるモノも見えないモノも、内も外も、私もあなたも、２元対立でなく等距離に見る
視座の模索。
それを想定できた時初めてそれわ超えたものの見方が見えてくる。それはずっとそこで待
っている。
どんな脆弱に見える他者の世界観であろうと、軽視して否定するところに新しいものは屹
立しない。

世界観は人のものを参考にしたり影響されてもいいけれど、世界のどこにも対立のない
自分自身の世界の見方を構築していくのが未来の方向ではなかろうか。

宗教でも政治でも戦争でも、対立する世界観で争い、交差する時代はもはや数億年前の
価値観のような感覚がある。もちろん生命進化のフラクタルな累乗スケールでだけれど。

対立しようとしない古い世界観とは、これからどんどん実際に交差しなくなっていくと
捉えている。もちろん対立し、戦いたい人の世界観や生命形態そのものも、全体の進化方
向には必要なものなのだよね。決して軽蔑や蔑視や怒りなどの対象ではない。

　　　

■47■「光速を超えると私は世界になる…？」

亜光速領域・光速領域・超高速領域

・ダ−ディオン…どんなに加速しても高速を超えることはない。エネルギーを与えれば与
えるほど加速していく。質量は実数。
・ルクシオン…真空中を光速で移動するすべての素粒子。光子、ウィークボゾン、グルー
オン、仮説上の粒子も含む。質量はゼロ。
・タキオン…どんなに減速しても光速以下になることはない。エネルギーを失えば失うほ
ど加速していく。質量は虚数。

2015.07.17 Friday

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