#093　蓮の台座を台無しにとは

■ましましさんの心血注いだ作品を「台無し」にしようと試みて、宇宙食堂から里親として預かった里子の猫のぬいぐるみの「乗り台」にしてしまったという失敗パフォーマンス。しかしちゃんと扉絵の角度によって光と影を幽かにの表現しているあたりに作為を感じられる。

■そもそもの台無しの「台」の語義としては、途中から仏像を安置する台座のことになっていたらしく、「台無し」とは台座の内仏像の威厳が無くなることで、「面目を失うこと」や「形を成さない事」の意味らしいですが、確かにパフォーマンスの「舞台」としては最高かも。

■絵のテーマである胎盤。約９か月限定の「胎」の字そのものの中に「台」入っているから、月が満ちれば台無しにしなくても物質的に消滅して別の次元に行くものが描かれているわけで、蓮の台座を台無しにしようとしても、自らが反転して成長しゆく道が指示されることになる。…深い。

　　　【追記】

20140417に、愚妻が踊りの先生宅から頂いてきた花を添えてみた図がこれ。…というか、猫のぬいぐるみ、もうそろそろ下せよ(^^)。

2014.04.08 Tuesday

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