#062　帰星子女たちの会話

■名古屋駅近くの喫茶店、隣りの席で色々話をしている女子高生の、いやでも耳に入って来る会話のやりとり。「あんた、イントネーションが少しヘンじゃね？」と言われた子が「ごめん、私まだ日本に来て16年だから」と言いながら笑っていた。

■そうそう、「この星に来てまだ16年だから」なんでも許しちゃうよ、私くらいの歳の者ならば〜と思った。帰国子女かっ！じゃなくて、帰星子女なんだよね。みんな、どこの星に留学していたか知らないけれど、この星が母国、母星だからね。

■戻ってきて今ようやくここにいるという意識の者と、ここにはたまさかに出向いているけれど、実は自分のルーツはここでない別のところという世界観の者とで、どちらのリアリティを共通のものとして取るかと言えば、私が取るのはやっぱりここだなー。

■「こそあど」ことばの本当の意味と用い方を日本人として捉え直すのも今かもしれないなあ。「この世」でも「あの世」でも「その世」でもなく、そして「どの世」ですらもなく、全てで１つでかつたくさん。過去も未来も行ってきたけれど、今はここ…みたいな。

2014.03.07 Friday

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