#036　天然温泉鈴鹿の湯 『天然温泉 ロックの湯』

■車で通りすがりに三重県鈴鹿市にある「天然温泉 ロックの湯」を見かけたので、迷わず入湯してきた。大きな駐車場がある天然温泉のスーパー銭湯という感じである。券売機で入泉券を買い、受付で100円リターン式下駄箱の鍵と共に手渡す。ロビーも脱衣所も大きい。ロッカーはコインなしのものだ。

■浴室へ入ると、内湯の浴槽は壁際にバイブラバス、座湯、電気風呂が並び、サウナと水風呂もある。浴室の真ん中には６〜８人ほどが入れる四角い檜風呂がある。天然温泉の証しでもある湯の花だが、湯垢や藻のようにも見えてしまうからだろうか、檜風呂の湯口には大きな布製の濾し袋が付いている。

■湧出口の湯温は50.1度Ｃだが、三重県下で一番の高温源泉だそうだ。内湯は加水・加温をして湯口から源泉を投入し、浴槽内で循環・塩素消毒しているようだ。しかし源泉投入量が多いので、塩素臭は気にならない。湯の色はやや黄褐色に見え、ツルツル感もある。この時浴室内に客は数人しかいなかった。

　　　

■温泉分析表によれば、泉質はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉で、湧出量は毎分870リットルと豊かだ。8.6pHである。ほとんど無色透明で無味、わずかに硫化水素臭を有する。成分総量は1.15g/kgである。かなり寒い日だったけれど、意を決して外に出てみると、露天には１人の老人だけが浸かっていた。

■露天スペースの大きな浴槽には、岩組みの湯口から大量に湯が流れ出ている。こちらの湯は内湯と違い源泉掛け流しで、布のフィルターも掛けられていないので、湯船の中にはかなりの湯の花が舞っている。色も心なしか内湯より濃い感じがする。打たせ湯や足湯もあるのだが寒いので誰も使っていない。

■とにかく寒い。湯に浸かると心地良いので、長湯しながらゆっくり過ごすこともできそうだ。湯上がり後の１階にも多数の椅子が設置されているが、２階の休憩スペースと食事どころはこの日は閉鎖されていた。しかしこの湯量で平日(AM9:00〜23:00) 大人500円は、市中の温泉施設としては出色であろう。

(※)自分の施設の温泉情報をオープンにしているところも好感が持てる。　　http://rocknoyu.com/

2014.02.07 Friday

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