#122　痛みが恩寵とまではいかないけれど…

■現在妄想中(^_^)。痛風の激痛はどこにも逃げられない痛さなんだけれど、大怪我とかは別にして、女性の出産の激痛と比することができる男の味わえる唯一の激痛震度だろうと考える（痛風患者の99％以上が男性）。医者に行けば薬ですぐに散らしてくれるんだろうけれど、私は薬が嫌いだから痛みを味わう方を選択している。

■だからこれを（おこがましいけれど）男があまり知り得ない女性の大変さのほんの一部を疑似体験するつもりになったりする。でも出産はその後に膨大な喜悦がくるのに、男はなし？と考えた時、赤ん坊という生命実体ではないにしても、大いなる何かをこの世に顕現するための生みの苦しみにもできるのではないかと思った。

■痛みは面白い。その激痛部分と脳の痛みを認識している部分との関係を目を閉じて空間的に１つにしてみたり、痛みを追い回しているうちにそれが消失することもある。しかし安心したり得意になったりするのも束の間、超倍返しで波打って襲い来て、世界のどこにも逃げ場なしになったりもする。痛みを畏れる心の大切さ。

■痛みはかなり収まったのだけれど、激痛で思考もなにもあったものではないという状態でも、よくよく観察すると（すでにその観察眼自体が平常時とは別のものになってはいるものの）やはり何か考えていたりするんだよね。大概はすぐ忘れちゃうけれど、こういう時の他者への痛みの共感心みたいなものも失念したくない。

2013.06.21 Friday