#083　勇み足 踏み出す前に 足場抜け

■１■原発を止めるために浜岡に武装突入して原発を人質にとり、マスコミとの回路を確保しつつ世論を味方につけ、緊急停止させるけれどスナイパーに狙撃されて死ぬ。その直後に大地震が起きて浜岡が打撃を食らうが、止められていたので大災害は免れる。そんな話を作ったのにそれ以前に停止しそう。

■２■実は地図や資料を見ながらストーリーを細部まで作り込んだけど、真似する者とか出たりしたらフィクションで済まないので発表するのを控えていたのだが、結果的に公けに止まりそうなので恥をかかずに済んだ。しかしマジ日本の原発は防備が甘い。自爆テロの対策はほとんどないままだろうし。

■３■浜岡原発が停止するまで目を逸らさずに、その様々なリアクションに注視しよう。その口ぶり１つでいわゆる原発村連中や原発マフィア、そして本当に無知な者などが炙り出されていくことだろう。マスコミや自分の中の怠惰な既得権保持体質なども視野に並べて、しっかりウォッチしていきたい。

　　　
【原発10キロ圏内取材】浪江町で生きる猫たち / 放射性物質から猫を救出 http://rocketnews24.com/?p=87923 より

■４■警戒区域への一時帰宅のために防護服などで身を固めさせられた住民たちの姿が、青い十字架を掛けられたお遍路姿のようで実に痛々しい。20km制限区域内の川内村であろうと、太陽系外から地球を想うことと、望郷という言葉には距離や時間に関係なく同じであろう。犬猫が殺処分されていないことを祈る。

■５■迷えるものはいずこにありても語り過ぎる。強い意思が感じられぬ完成度の低い文字列で、他者には意味のない弱き自分を多く語る口調は、原発から地下水に漏洩し続けて止まぬものに似ている。それが自らの生の証しとしての止むに止まれぬ行為なりと自許していても、無責任状態は自覚すべきである。

■６■この精神の天変地異とも言える自我の終焉期に成すべきは、感情失禁を文字に変えた情緒のだだ漏れではなく、自分が本当にやりたいこと自覚したことだろう。自分の趣味やポリシーや好き嫌いを数え上げて自他の時を無駄に潰し続けるよりも、完成形態に近づけて早々に纏め上げて提示すべきでないか。

2011.05.09 Monday