#099 どんたく号と原智彦氏の『姨捨』

　

■土曜日の福岡ヌースに今回は高速夜行バス「どんたく号」に乗っていこうと思いつき、昼過ぎに名古屋の名鉄バスセンターに行ってみた。土日前日だから既売しているかもと思いつつカウンターに行くと、まだあったのでゲット。２号車というから、１号車分は完売で増発したということだろう。

■早朝の新幹線に乗るより、深夜前の高速バスに乗る方がちょっとだけ気が楽。何より安いのがいい。しかし最近では安値競争で信じられない値段の便もあるようだが、さすがに４烈座席シートはしんどい。ゆったりリクライニングと振動で眠り落ち、浮上してきたらもう目的地というのも好き。

■と現在はスタバの名古屋地下街ユニモール店で寛いで書いているわけだが、昨夜は鶴舞の高架下にあるＫＤハポンというところで、原智彦さんの『姨捨』という作品を見てきた。小さな舞台で大丈夫か？と思ったが、想像以上に面白くためになった。というか、演劇観たのは何十年振りなのだろう。

　　　

■東京の下北沢界隈や中央線沿線を含めて、演劇一般のうちの一部作品と下手くそな演技者群に辟易していた。あとアングラ的なセンスはまだしも、時代遅れなノリや敢えて狙って外しているポスターや演出も、はっきり言って苦手だった。音劇一般を的に回すつもりはないので、一部と言っております。

■しかしその私の感覚も、狭い偏見とひとりよがりの思い込みが多数混入していることに気がついた。そのようなこともふくめて、今回の作品を観て原智彦さんにはとても感謝している。愚差異が最後のステージかも…なぞと言うのでほだされて観に行ったのだが、まだ当分現役全開で活躍してくれそうで何よりだ。

■全国・全世界演劇およびその辺りのアートをなしている方々、申し訳ありませんでした。しばし意識の姿勢を入れ替えて、より正対して臨むよう意識します。そして詰まらなかったり下手くそだったりしたら、以前のようにシカトして無視することなく、愛情込めて思いっきりボロクソ舌撃かまします（笑）。

20100513 Thursday