#115　打ち合わせ 人と機会を 縁り合わせ

■先日久しぶりにナチュラルスピリット社に打ち合わせに行った。相変わらずにこやかなＩ社長とマルチクリエイターのＴ氏。押しに押していた季刊『スターピープル・オンアース』第18号もようやく入稿を終えたとのことだが、様々な仕事が重なっている編集部には休息の気配もない。この会社からは今年は高橋徹氏の惑星運行の貴重な研究書が、そして来年には半田広宣氏のヌース理論本が出る予定だ。楽しみだ。この貴重な出版社に感謝。

■さてJ.J.ハータック博士の奇書『エノクの鍵』の翻訳の件は、私が「一読がてら荒訳を終えてからネット環境を利用して翻訳チームを作り、一気に本の体裁にまでもって行きたい」と無謀なことを言ってから早半年が過ぎた。残り僅かだというのに、ここのところの急激なスローダウンで未だに荒訳すら終わっていない。６月中に荒訳を終え、同時にネット関係でチームとサポーターを募って翻訳体制を構築するつもりなのだが、大丈夫か私？

■またネット上と雑誌スタピに連載中のねこまんがをリニューアルし、『超ねこ理論』として出版するプロジェクトの方も、文字を活字にしたりフキダシを変えたりという私の想定外の仕事で時間が随分とかかっていて、形になる時期が未だに確定していない。最初にもう少し強く元原稿のままで良かったと主張すればよかったのだが、今は現状の延長線上で機を外さぬよう最善の策を講じていくことにしよう。ＤＶＤ化計画も失念するまい。

■ナチュラルスピリット社はＪＲ有楽町駅から程よい距離に位置している。最近時間に余裕がある時などは、この銀座界隈の上品な賑わいの中をそぞろ歩く。また皇居側にある日比谷公園も、高い木々の樹陰の落ち着きが心地良いので、ちょっと足を伸ばしてベンチに座ってみる。いつも新幹線を降りて東京駅からすぐ目的地に急いでいたが、少し時間的余裕を持って東京の心地良い場所や興味深い催しなどにも足を伸ばして行きたいものだ。

■甲田氏と７月８日（土）に敢行する次回のメタトロンレクチャーの打ち合わせをすべく、ＪＲ駒込駅の東口で待ち合わせ。駒込勤労福祉会館まで歩いて行き、２つの和室を借りる手続きをした。間仕切りの襖を取り払い、定員15人の部屋を２つつなげた30人キャパの畳部屋が会場となる。甲田氏の語りは畳によく似合う。座布団や座り机もあるが、問題はホワイトボードがなさそうなことだ。資料を充実させてビジュアルは抑えることになろうか。

■受付係りの手続きの手際が悪く、何でもなさそうなことに30分もかかってしまったのだが、立腹することもなく手続きを済ませる。駅からの道すがら甲田氏が目ざとくチェックしていたインドカレーの店に入ってお昼を取りながら、内容の擦り合わせをする。会場は午後１時〜９時まで使用可能なのだが，セッティングに時間がかかるだろうからスタートは１時半。終了は２次回のことも考えて６時半頃までとすることにした。

■内容は３パートに分けて、最初が甲田氏の話、次が私の話、そして最後は参加者も巻き込んでの「界面活性座談会」とすることになった。共通のテーマは「反転からの帰還」だ。あの世とこの世の界面領域に立ち入ることはもう何度も話したので、今度はそこからの脱出と帰還についてを見ることになった。反転だけなら変性意識状態・異界・逢魔境・夢見の時空なのだが、そこからいかにより正気で戻ってくるか。

2006.06.10 Saturday