#095　電子機器 奴婢と招くか 双鏡

■ブログのアップが遅れた。実はＰＣが朝まで止まっていたからだ。ことの起こりは昨日の夜。チョコボ氏と共に名古屋の秋葉と言われている大須に行き、電気街巡りをした。その目的は２つ。１つは懸案のテルミンを自主制作するために電子パーツ屋さんを回っての下調べ。もう１つはチョコボ氏が実験したがっているビデオチャットのためのウェップカメラ等を購入するためである。

■テルミンに関しては、チョコボ氏がテスト基盤とテスターを購入した後、2000円弱で光量に反応するテルミンによく似た製作キットを発見。ためすがめつした結果、テルミンと同様２つの音源を使い、その周波数の差で音を出す『おとかえるくん』というそのキットをお試しにチョコボ氏が購入。チープな電子音ながらテルミンのように両手で操作演奏するものらしく、後日が楽しみ。

■さてウェップカメラはこれまたお試しモード的なものではあるが、チョコボ氏が誕生祝いと称して購入してくれた。さらに自らセッティングまでしてくれると言うのである。有り難いことだが、ある意味、よほどこのビデオチャットを実験してみたいのであろう。そして家でのセッティング。そこで何やら悲劇的な喜劇が勃発したのである。ネットに繋がらなくなってしまった。原因は何か？

■この解明にチョコボ氏は家に帰るどころか、２匹の猫に煩わされつつ、また和まされつつ、１晩泣きながら原因の解明にいそしむことに。詳細はまだ不明な点が多々あるので省くとして、朝にはどうにか正常にアクセスできるようになった。アクセスできない原因解明のヒントがオンラインにあるのでアクセスできないという愉快なパラドクスにもまれて、憔悴しきったチョコボ氏であった。

■まあどうにか朝にはビデオチャットの『あいあい』というサイトにアクセスし、早速登録して覗いてみた。といっても、相方になるはずのチョコボ氏が隣にいるので、もう１台のカメラ付きＰＣは滋賀県にあって相互通信は不可能。彼が家に戻り、部屋の掃除をしてから再度相互通信の実験をすることになった。自分を写してみるが、毎秒１５枚の画像は動きが思いのほか滑らかに見える。

■同時にフラッシュメモリーも購入したのだが、これがもう限界まで小さくて軽い。ちょっと目を離すとコロンとどこかに消えてしまいそうな大きさだ。ストラップでも付けて首から下げておかねばならない。まるでアイポッド・ナノみたいに小さいなと比べてみたら、遥かに小さかった。昨日購入した新しいデジカメも使い勝手の限界まで小さい。携帯電話といい今後どうなってしまうのか。

■電子機器の進歩に人間の意識は何処までも併走して行くことはできないし、また行く必要もない。それを用いて最終的に一体何をしたいのかという点を見失ってしまっては、より自由で快適に過ごすためにと開発されている電子機器の逆奴隷に成り果ててしまう。

2006.05.21 Sunday