#031　誕生日には色々な計算が寿ぎとなる

■５２＋４８＝１００。陰陽比は５０：５０ではなく４９：５１。先日はゴジラがらみで自分の歳の話をしたが、今日はその続編と言ったところ。プラトン立体の全ての点の数は５０、全ての面の数も５０。したがって５つの正多面体の全ての面と点の総数はちょうど１００である。１００点満点とか１００％とか、１０進法で数える私たちにとって１００という数は大変区切りが良い。

■さて１から１００までの数を全て足すといくつになるかという問題を出された少年ガウスが、（１＋１００）＋（２＋９９）＋（３＋９８）＋…という按配に考えて、すぐさま５０５０という答を出したというのは有名な話だが、１つずらして（０＋１００）＋（１＋９９）＋（２＋９８）＋…と考えて、１００が５０個と最後に真ん中の５０を足すと５０５０になるとしてもよい。

■つまり１００という数を２つに分けるにもいろいろなパターンがあるということだ。さてここで最初に示した５２＋４８＝１００という数字だが、この５２の方は今年私が到達する年齢だ。では４８の方は？こちらは私の嫁さんが今年の誕生日になる歳である。加齢は時の流れ同様一方向だから、二人合わせて去年は９８、来年は１０２となり、１００歳になるのは今年だけなのだ。

■あろうことか誕生日が５月の１８日と２０日だから、２人の満年齢の和が９９の日はわずかに２日だけだ。このような話こそ、誕生日の直前にでも書けばよいのだが、多分その頃には忘れているだろうから、今ここで記しておくことに。夫婦喧嘩は犬でも喰わんと言うけれど、まあ他の家の事情なんぞは、本当に銅でも鉛でも酸化第二鉄でもいい話だよね。のろけ話ではないボケ話。

■加齢は地球人としてこの共通世界に生きているのだから、それを遅らせたり止めたり逆行させたりするのにエネルギーを使うより、良き宜しき喜ばしきものとして体感するほうが良いなあ。確かに心の萎えより体のキレの方が少し問題だが、それでも大切にメンテしつつ付き合っていけば、まだそこそこうまく使えるし。宇宙人的視座も有効だが、私はあくまでも地球人ネイティブ。

■これからもっともっと人間同士はつながっていく。いや繋がっているのが明らかになっていくと言った方が少しは正確かな。そして個人でも忘れていたことをどんどん思い出していく。こちらも常に自分と共にあるものに気づいていくと表現したほうが正確かもしれないが。狂気に陥らないためにちゃんと数を数え、形を捉え、音を定め、色を掴もう。言葉を正しく用いよう、共に。

on 2006.03.10 Friday