#025　雛祭りと日常会話と２種類のみかん

■今日は雛祭り。例年なら姪っ子たちが集まって雛祭りを祝うのだが、今年は双子の姪っ子が高校受験生だからかな、やりますよというお声が掛からない。嫁さんは３人姉妹で、その母上もまた３人姉妹、そして私にとっての姪っ子が５人なので、集えばいつも華々しくい賑やかだ。今年は受験が終わってから、心置きなくお祝いしたいものだ。頑張れ受験生。健やかに新入生。

■今日街中で歩きながら話をしていたら、よく聞こえていないと何度も嫁さんに言われた。やはり長いこと部屋に籠もり、無言のままＰＣに向かっているからだろうか。人と話をしないことが長いと、話し方は忘れなくても時々声の出し加減を忘れかける。眠気覚ましも兼ねて「エノクの鍵」の音読もしてみているが、英語は日本語と音高や発音が異なるので当てにはならない。

■うちの嫁さんは外での仕事だし、大の大人が日がな夜すがらとりあえず猫とは話しているといっても、それだけでは独り言と紙一重でどこか不気味だ。美しい日本語を正しく話すだけで健康になり、思考もはっきりするはずだなどと主張すらしていたけれど、美しい日本語を意識するどころか足元からディスコミュニケーションの傾斜面をずりりずりりと滑り落ち始めていた。

■美しい言語による自然体のコミュニケーションのつもりが、ひとりよがりの王国の言語になりつつあった。そういう時は相手の言葉が聞き取りにくいと、相手の発音や不注意のせいにしてディスコミュニケーションに腹を立てたりする。これからは姿勢正しく心根清く話をするぞよと宣言したら、嫁さんの答えはまたもや「はあっ？」。こいつはマジで聞いてねーだけじゃん！

■我が家は週１回、有機野菜宅配サービスを利用しているのだが、今週はそちらのミカンとスーパーで購入したミカンがカブってミカンだらけになってしまっていた。ミカンは突然食べたくなったりするのだが、何日かはテーブルの上にてんこ盛り飾りで放置しておいた。そして今朝何気なく見たら、一部が腐り始めているものがあった。どっちだ？有機無農薬の方のミカンだ。

■一見、ダメじゃん有機無農薬と評価しそうだが、防腐剤や殺虫剤がかかっていないからことらの方が自然なのである。ちなみに甘みは断然有機ミカンの方に軍配が上がる。スーパーの方が水っぽくて味気ない。もちろんだからと言って有機無農薬だけを喰うわけではない。純粋培養はかえって虚弱化もする。あるものを最高に美味く食すればよいし、時には毒も食ってみたい。

on 2006.03.04 Saturday