#018 バッキーボールを作る<3>

■１■バッキーボールを複数作るようになると、安定した形のままどれだけ本数を減らせるかを考えたり、製作の手順で何かもっと別の方法はないかといろいろ模索しているようになった。第１層である正20面体そのものを省略して、第２層と第３層だけを、同じパーツだけからの制作が可能なことに気づいた。

■２■正20面体の各頂点から逆向きに正５角錐を立ち上げ、それを正５角柱にする(25本)。この上側の正５角形は第２層20-12面体の面になる。ここにもう１つ同じ25本のパーツを乗せると、その上面が今度は第３層の切頂20面体になる。この第２層と第３層のみでバッキーボールを作ることはできるのだろうか。

■３■まず25本で上述の５角錐対入りの正５角柱を12個作る。６つのパーツを、１つを中心に桜の花びらの形に並べてから、各パーツ同士の隙間が正３角形になるように繋げてカップ状にする。これを２セット合体すると中空の球状になるので、各パーツの正５角形間を綿棒30本で繋ぐとバッキーボールになる。

■４■一応この330本でバッキーボールの素形になるが、少し心許ないので補強をしよう。隙間にした正３角形から外向きに正４面体を20個立てる。そしてその頂点を中心にして、周囲の正６角形に６本ずつ入れて安定させる。ここまでで300＋30＋60＋120＝510本。本数も減ったが、制作過程がシンプルになった。

20240113 Saturday