■安価で入浴できる共同浴場が複数あるとは贅沢なと羨みながら川に架かる橋
を渡り、川端に立つ八町温泉｢共同浴場｣に行ってみた。すると、何やら張り紙
がしてある。「新型コロナウイルスから護るために、しばらくの間町民限定と
させて頂きます｡」なんだとーっ!?ここまで来て入れてもらえないのかよーっ｡
■しばし立ち尽くしたが、気を取り直して対岸の玉梨温泉｢共同浴場｣に向かっ
た。ここには但し書きがないので、料金
200円を料金箱に入れて一浴を乞う。
この施設は平成７年に宝くじ助成金で整備したものとか。かつての木造小屋を
写真で見たことがある。各地で温泉施設閉鎖も相次ぐこんなご時世、有難い。
■コンパクトな脱衣所と浴室だ。コンクリート造りの湯船と床には泉質がら茶
色に染まっている。地元の人が１人体を洗っていたので、挨拶をして入る。白
川から只見川に抜けてから、会津方面に向かうと伝えたら、色々温泉や当地の
アドバイスをしてくれたのだけどごめんなさい、言葉がよく半分分からない。
■源泉名も湧出地も同じ「町営源泉」なのに、なぜ成分比率が微妙に違うのか
と思ったら、温泉分析書の作成年度が違っていたのだった。「せせらぎ荘」は
平成30年のものだが、こちらのは平成６年となっていた。自然のものだから微
妙に変わりはするだろう。自らの自訓｢温泉は入れる時に確実に入っておけ。｣
■そこを出ると対岸に八町温泉｢共同浴場｣が見えた。そう言えばあの渋い木造
施設は、入口と脱衣所は男女別だけれど、浴室には混浴の大きな湯船が１つあ
るだけだ。確かに素性も知れないよそ者がやって来て、24時間フリーの浴槽で
何をするか知れたものではないという懸念は、残念だが分からないでもない。
★所在地／福島県大沼郡金山町大字八町字居平
0241-54-2311（金山町商工会）
・泉質：炭酸水素塩泉
・源泉名：町営源泉
・湧出地：福島県大沼郡金山町大字玉梨温泉字湯ノ上2781番１
・泉温45.2℃
・pH：6,5
・成分総量：3.699g/kg
・利用料金：200円
・利用時間：24時間
人生丸ごと湯治日記（６３６） 20201113
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（636）玉梨温泉「共同浴場」