(635)玉梨温泉「せせらぎ荘」



■福島県には10種類の温泉が全てあるという。そもそも東北の県はみな大きい
が、福島県も浜通り、中通り、会津と大きく3つに分れられている。会津でも
さらにアプローチしにくい奥会津地方にも魅力的な温泉は多数ある。早朝なの
でまだ閉まっている昭和温泉をスルーして国道400号で只見川方面に向かう。



■金山町に入ってすぐに幾つかの温泉施設がある地域があった。玉梨温泉の温
泉施設「せせらぎ荘」に立ち寄ってみた。ここは 100%源泉かけ流しの天然炭
酸温泉「大黒湯」と、源泉の異なる玉梨温泉の2種類の温泉が楽しめる日帰り
温泉施設だ。温泉の色を一目見ただけでも十分濃い泉質であることが分かる。


画像は「トリップアドバイザー」より。

■長湯し過ぎると体に堪えそうな濃い湯質だが、ペーハーは6.4 とかなり優し
い。2種の源泉が隣り合った浴槽にあるので、間に休憩所での休息を挟んで、
ゆっくり入り味わいたい温泉だ。湯質に合わないケースもあろうが、源泉が湧
出しいている地で、その地独特の泉質を味わうのは地元の人達の特権だろう。


この画像と次の画像は「新潟近県お気軽温泉紀行」より。

■2016年に新しく建て替えられたものだという。その時新設された小浴槽には
、大黒湯の炭酸泉が満ちている。外部に湯口が見当たらないのは、決して循環
しているからではなく、炭酸成分が抜けてしまわない様に浴槽内で投入されて
いるのだ。湯温は39℃程。無色透明で泡付きがある。一方町営源泉は熱めだ。



■このぬるめの湯と、掛け流しされている熱めの玉梨源泉を交互に浸かること
により、至福の時を堪能できるというものだ。ゆっくりできる休憩所も2階に
ある。この複数の源泉湧出地の温泉は、国道400号沿いに流れる野尻川の右岸(
恵比寿屋旅館のある側)が八町温泉と呼ばれ、左岸が玉梨温泉と呼ばれている。

★所在地:福島県大沼郡金山町大字玉梨字新坂2049-1 Tel.0241-54-2830
・泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
・源泉名:玉梨温泉 町営源泉
・湧出地:福島県大沼郡金山町大字玉梨温泉字湯ノ上2781番1
・泉温:45.9℃
・湧出量:毎分219リットル(動力揚湯)
・成分総量:4.253g/kg
  Na
+;757.6mg、Ca2+;172.7mg、Mg2+、HCO3-;1164mg、SO4^2-;484.4mg、
  メタケイ酸154.5mg、CO2742.9mg、その他
・pH:6.4
・知覚的試験:無色透明、無臭、微塩味
・営業時間:9:00〜21:00
・利用料:500円

人生丸ごと湯治日記(635) 20201113