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■鳴子温泉郷の１つ鬼首温泉郷は、鳴子温泉から国道108号線（仙秋ライン）に
乗って北へ13kmほど行った先にある。峯雲閣は、荒雄湖畔公園前を右折したと
ころにある間欠泉センターのさらに奥にある一軒宿だ。吹上温泉の名称はこの
間欠泉から来ているらしい。木立ちの間の駐車場に車を止めて玄関に向かう。

■ここ峯雲閣は自然そのものの滝つぼが温泉になっており、そこに入浴できる
ことで有名だ。しかし５月～10月末の期間以外は冷たくて入浴でき無いらしい
し、真夏はアブが出るというので、ベストなタイミングで訪れたようだ。時代
を感じさせる重厚な雰囲気の入り口ロビーで受付を済ませ、脱衣所に向かう。

■まずは明るいガラス張り越しに渓流を見下ろす、４～５人規模の眺めの良い
内湯の湯船がある。しかし取り敢えず外に見える露天に足を運ぶ。川に沿って
滝に向かって伸びている、縦長で20～30人は入れそうな混浴露天風呂がある。
まずそこに浸かってみる。ちょうどよい湯温で周囲の木立ちも実に心地よい。

■手前の湯船の中で、滝つぼ湯船の中にいる先客達を観察してから、いよいよ
滝つぼ温泉に歩を進める。滝つぼと流れる渓流は、ちょうどよい湯温で心地よ
い。足元の石や流れに注してていないと、その自然に足を掬われかねない。歩
いて移動するより、湯の中に体を沈めて、そのまま動き回る方がずっと楽だ。

■自然の中の豪快な湯船の中で、滝つぼの落ち際は少し深くなっていて湯もぐ
るぐる回っている。体が熱くなったら近くの石や浅瀬で体を風に晒せば心地よ
いくクールダウンできる。滝つぼを背に手前の露天を見ると、カップルで訪れ
るせいか、女性の数も少なくない。自然の中でいつまでも過ごしたい空間だ。

■無色透明で舐めると少ししょっぱいナトリウム塩化物泉だが、時間が限られ
ていなければ、適温過ぎてそのまま眠ってしまいそうな心地よさである。露天
浴槽も滝つぼの湯も適温で最高だったのだが、滝つぼが見える内湯に入ろうと
したら熱すぎて入れなかった。まあ外で満足したから、内湯は良しとするか。

　　　　　★所在地：〒989-6941 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16　TEL.0229-86-2243
　　　　　　　　　　http://www.naruko.gr.jp/shukuhaku/spa/03/
　　　　　・泉質／純食塩泉（アルカリ性単純温泉）
　　　　　・泉温／82.5℃
　　　　　・pH／8.5
　　　　　・入浴料／500円、湯めぐりシール２枚
　　　　　・時間／10:00～13:00、入浴のみは月曜日休
　　　　　・無料駐車場／12台
　　　　　・構成／露天風呂（混浴２）滝つぼがそのまま温泉。内湯（女１、男１）

(※)画像02は「秘境温泉神秘の湯」　より借用。
(※)画像03は大崎市の観光ポスターより。2011年6月に、大崎市の観光大使に。白鵬関は東日本大震災で被害の大きかった宮城県の沿岸部へ、震災直後から積極的に足を運んでてた。鳴子温泉は温泉番付で東の横綱に位置づけられており、東の横綱繋がりという話もある。
(※)画像04は「名湯・秘湯・立ち寄り湯」　より借用。

人生丸ごと湯治日記（６１９）　20190927