(609)関金温泉「湯楽里」

■関金温泉は三朝温泉と湯原温泉の間に位置するので、過去に何度も通過して
しまっていた。だがそんなこんなの間に、温泉好きの間ではこの上なく有名な
掛け流しの露天がある温泉宿が幾つか消滅していた。このままでは歴史ある関
金温泉も自然消滅の憂き目を見かねないので、取り敢えず泊まることにした。



■たまには湯治場的な雰囲気で自炊もしてみたいものだ思って、ダイニングキ
ッチン付きの部屋を借りてみることにした。過度なサービスはもちろん、浴衣
やアメニティもなしで、布団も自分で敷くというシステムだ。しかし「7月限
定値下げ得得プラン」だと、1人あたり税抜で3300円というお手頃であった。



■部屋のきれいさなどは全く期待していなかったけれど、オール電化の広く清
潔なキッチン付きで、10畳の部屋もまた新しく明るい。4面の窓は全てガラス
張りで明るく、眼下には白金の街と自然が見下ろせる高台に建っていることが
分かる。大山もほぼ正面に見え、その向こうに日が沈むロケーションである。

■「湯楽里」は宿泊施設だが、日帰りの入浴も受け付けている。小さな脱衣所
の付いた浴室は内湯のみで、浴槽も1つきりだ。泉質は単純弱放射能泉で46.7
℃、pH7.6、成分総計 0.597g/kg、33.47マッヘの湯。しかも加温・循環・消毒
ありなのだが、お湯は柔らかく、塩素臭も気にならず、思いのほか心地よい。



■立ち寄る者もさほどおらず、宿泊客もじっくり入る事が少なくないからだろ
うか。41℃程の湯の質は思いのほか快適だった。浴後のぽかぽか感と少しだる
くなるような放射能千独特の眠気もあった。循環であろうとも入浴者も多くな
く、湯のコンディションは悪くないものと思われる。関金の湯は結構好きだ。

     ★所在地:〒682-0411 鳥取県倉吉市関金町関金宿1396?2
     TEL.0858-45-6400 https://www.sekigane-yurari.com/
    ・泉質/単純弱放射能泉
    ・泉温/46.7℃
    ・pH/7.6
    ・湯使い/加温、循環、消毒あり
    ・立ち寄り入浴/400円
    ・営業時間/8:00〜23:00(最終受付22:00)

人生丸ごと湯治日記(609) 20190707