■静岡で開知クンが企画した甲田烈妖怪博士の「暦と妖怪」というタイトルのレクチャーがあった。場所も神社境内の部屋を借り、電気を消して机上にろうそくを立てて話を進行するという凝った演出だった。開知クンの友人のイラストレーターましま氏が登山の最中に天狗を見たけれど、あれは妖怪だったのかという問いも面白かった。
■その後はＪＲ焼津駅駅南口から徒歩２分のところにある天然温泉「焼津駅前健康センター」に移動した。この施設は24時間営業なので、ここでひと風呂浴びたてゆっくり朝まで過ごすという段取りだ。２階には大広間があり、大衆演劇会場になったり、カラオケ大会に使われたりしている。健康センター特有の怪しい雰囲気とはこれか。
■浴室に足を踏み入れると、四角い小プールのような浴槽の温泉槽と、茶色い漢方薬湯が入った正方形の小ぶりな浴槽のみがある。あとはサウナと水風呂だけだ。ここの温泉は海水の約半分の濃度の塩分を含む、弱アルカリ性の塩化物泉だ。約1900万年前の地層から湧き出ているという51℃の湯は、加水はありだろうが思ったより強烈だ。
■オーバーフローもかなりあり、舐めると強い苦味がある。塩分が肌をつるすべにして、美容と健康に効果がありそうだ。漢方薬湯の方はもっと強烈で、８種類の草根木皮の効力を生かして処方しているとのことだが、強烈すぎて肌がヒリヒリしてくる。広間で雑魚寝だが、昼でも夜でも（女性は深夜は不可）仮眠できるのはありがたい。
この画像のみ、ネットから借用。
■明日の午後には浜松に移動し、そこでしばし懇談会的なミニレクチャーがある。甲田博士は静岡のもののダイジェストだろうか。私も暦の問題について少しだけ話をする予定だ。そのあと短い時間ながら皆さんと懇談したり討論したりしてから、甲田博士と２人して名古屋に移動する。彼は名古屋博物館の妖怪の展示が楽しみらしい。
★所在地：静岡県焼津市栄町１丁目13-１
TEL.054-627-7200 http://www.yaz-mimatsu.co.jp/news/1155/
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(※)2016年９月以降、現在まで改装工事のため休館している。
人生丸ごと湯治日記（５８９） 20060808
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（589）黒潮温泉「焼津駅前健康センター」