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「片倉館」玄関。画像は2013,12,03に再訪した時のものを使用。

■今日は一部では有名な「ローマ教皇ヨハンネス23世の予言」で、諸天体から救い主たちが現れて地球をオアシスに改善する事を始める日だという。ドリームスペルではkin43「青い自己存在の夜」、NaNaちゃんの銀河の誕生日だ。そのNaNaちゃんと私を乗せて、とらおさんの運転する車は京都を出て東京に向けて中央高速を走っている。

■とらおさんが突然「諏訪で温泉浸かってくか」と言った。即答で同意。車は一旦高速を降りて諏訪湖沿いに走り、洋風レンガ造りの建物の傍に車を停めた。そこが片倉財閥が昔、女工の厚生施設として建てた「片倉館」という共同浴場だった。大理石で造られた大浴場の湯の底には玉砂利が敷かれていて、「千人風呂」と呼ばれている。

　　
　　　「幸村の散歩」 http://s.webry.info/sp/yukimura.at.webry.info/ 寄り借用加工。

■浴槽は110cmと深く湯温も高めなので、ぬる湯でじっくり派には少し物足りないかも知れないが、湯の浮力も感じながらいつもと違う浴感を味わえる。水面を湯気が筋を成して走る印象的な動きをしている。大きな湯船にはどんどんお湯が投入されている。さてこちらのお湯は単純泉、泉温64.5 ℃。無色透明で微かに緑掛かっている。

■源泉名は混合泉(三ツ釜１号,２号,あやめ源湯)で、使用状況は加水あり、加温なし、循環ろ過、塩素消毒ありと表示されている。この大浴槽とは別に、ジャグジー仕様の小浴槽が仕切られた小部屋にあるが、塩素臭がしていてちょっと入る気が起きない。風景の良いロケーションの温泉のように、歴史と雰囲気のある温泉もいいものだ。

■風呂から上がり、近くのお店で蕎麦を食べると、もうすっかり満足してしまった。しかし東京に戻ってもアクティブ・ホームレスは続く。成したいことが独力で完結できるとは思わない。たとえ途中で挫折したり力尽きたりしても、人間の総体や宇宙とつながっているのだから、決して孤独な作業ではないという強い確信が今はある。

★所在地：長野県諏訪市湖岸通り４-１-９ TEL. 0266-52-0604 http://www.katakurakan.or.jp/index.php

人生丸ごと湯治日記（５７６）　19950605 re.