■コメダ珈琲でモーニングして車で駐車場に戻ってくると、見知らぬ車が停まっていて立ち往生した。駐車違反のリスクを負って路上駐車するのも、街中の有料駐車場に入れるのも理不尽だ。そこで車を動かす時は連絡を下さいとメモを挟んで、今日はこのまま車を転がし、三重県長島町にある温泉「クアハウス長島」に行くことにした。
■以前からこの温泉は100％掛け流しだという話は知っていたのだが、昨日たまたま新聞にそこの割引券があったので切り抜いてあったのだ。高速道路に乗って県境を越え、三重県の長島ＩＣを下りる。長良川と木曽川に挟まれた細長い長島町を７〜８キロ南下して、国道23号線沿いにある「天然温泉クアハウス長島」に辿り着いた。
上の２枚の画像は「東海温泉馬鹿一代目」
http://www.geocities.jp/onsenbaka1/ より借用。
■普段は900円の入場料金が700円になる割引券を勇んで受付に出そうとしたら、今日はフロの日ですから500円ですと言われた。毎月26日はフロの日なのだった。そういえば駐車場に無断駐車していた謎の車のナンバーも、思い起こせば2626だった。「災い転じて風呂となす」的な？まあ何はともあれ、とにかく入ってみることにしよう。
■毎分462リットル湧出する54.5℃、pH8.50の湯をいっさい手を加えずに掛け流していると謳うこの温泉は、サービスディだというのに平日の夕刻前だからかかなりすいていた。ここのお湯は弱アルカリ性単純泉で、ほぼ無色透明なのだが僅かに黄褐色だ。バラエティに富む小ぶりの浴槽が多数あって、いろいろと入ってみるのが楽しい。
画像は「温泉奉行所」
http://1onsen.com/ より借用。
■長湯ができるようにと40度に設定されている広い全身浴槽には、端の方にマッサージ用の超音波泡沫が噴出している。その向かいには部分浴もできる高温の浅い湯船があり、さらにゆったりめの打たせ湯と、温熱と圧注で絞るという深い浴槽の圧注浴槽がある。丸い湯船のへりをお湯がぐるぐる回る、洗濯機のような渦流浴槽もある。
■サウナとそこから出て入るための水風呂、さらには１人でゆったりできる壺風呂もあった。底にジャリ石が敷いてある手すり付きの歩行浴用の浴槽もあれば、マイナスイオンを含んだ蒸気を噴出すスチームバスや遠赤外線サウナもちゃんとある。掛け流しの証しともいえる飲泉場もあり、そのお湯を口に含むとわずかに苦く塩っぱい。
■それぞれこじんまりしてはいるが都会型スパランドのような変ないやらしさがないのがいい感じである。お湯はアルカリ性単純泉だが、炭酸水素イオン309.4mg/kgという数値が示すようにツルツルスベスベ感がはっきりとあり、気持ち良い浴感だ。広めの空間一杯に広がる湯煙を、窓から斜めに差し込む陽光が柔らかく切り裂いている。
■この南北に細長い堆積デルタの長島町には、他にも東海地他方有数の総合レジャーランドを従えたナガシマスパーランド「湯あみの湯」という温泉総合施設がある。こちらは約１万坪の広い敷地の中に露天風呂が１１もあるらしいが、入園料が2100円と高めの設定だ。いずれ１日かけてテーマパークとして遊びに行くことにしよう。
上の２枚の画像は「温泉おやじの湯めぐり日記」
http://onsenoyazi.blog81.fc2.com/ より借用。
■またなばなの里「里の湯」という日帰りの温泉施設もあるのだが、こちらは現在休園中だった。まあ温泉そのものを楽しむには、このクアハウス長島が一番良さそうだ。この日はゆっくりとスパ的湯巡りをして、休憩所で体を伸ばして寛げた。
★所在地：三重県桑名市長島町福吉879-５長島スポーツランド
TEL.0594-45-1122 http://www.naspo.jp/
人生丸ごと湯治日記（５６２） 20040126
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（562）長島温泉「クアハウス長島」