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■１■一番最初に入る予定だった玉造温泉だが、結果的に一番最後に入ること
になってしまった。玉造温泉は基本的に立ち寄り料金が高い。これならばいっ
そのこと、提携している６～８の高級温泉宿の１つに後日泊まって、1000円で
その全部の宿の温泉に入浴が可能となるチケットを買って踏破したいものだ。

画像２,３は「西日本の素敵な温泉高枕」より借用。

■２■松江方面への帰路の途中ということもあり、本来の玉造温泉からは場所
的に離れているが、唯一宍道湖の岸辺に建つ「玉造国際ホテル」で立ち寄り入
浴することにした。ここは最初に入ろうとした、広大な庭園露天がある「湯之
助の宿長楽園」の系列で、同じお湯を引いているということが後日分かった。

■３■日が傾き行く夕刻にここの温泉の立ち寄り入浴をセレクトしたのは、実
に時とロケーションの勝利と言っていいだろう。玉造温泉で唯一の「宍道湖展
望露天風呂」があり、夕日の反照が雲を染める幻想的な雰囲気の宍道湖を、湯
船に浸かりながら眺めることができたからだ。出雲の雲の絶景の大パノラマ。

■４■急に季節が傾いて寒くなってきたからだろうか、湖畔に面している真新
しい露天風呂には、なかなか他の客が入ろうとしていないので、ナトリウム・
カルシウム-硫酸塩･塩化物泉の湯質も悪くない。いや、雲がばら色に輝きなが
ら灰色へと色調が陰っていく様を眺め続けられたのは、やはり満足感が違う。

■５■そして松葉ガニ解禁直後だから、カニ食い人種がどっと押し寄せて来た
ためにこのあたりの宿がみんな埋まってしまい、取りにくくなったのだと考え
ていたのだけれど、思い返せば11月、他地方では神無月だがこの地では神有月
で、神も人も色々なものも帰って来る月だったのだ。カニもカミも人々も…。

　　　　　★所在地：〒699-0202 島根県松江市玉湯町湯町148?２ Tel.0852-62-0531
　　　　　　　　　　　　http://www.tamatsukurikokusai.com/
　　　　　・源泉名／千原温泉
　　　　　・泉質／含二酸化炭素-ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
　　　　　・源泉温度／34.5度
　　　　　・湯づかい／源泉掛け流し
　　　　　・日帰り入浴料金／500円
　　　　　・利用時間／12:00～20:00
　　　　　・施設内容／内風呂１、露天風呂１

人生丸ごと湯治日記（４９４）　2018.11.14 Wednesday