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■１■島根県出雲市の湯の川温泉は、和歌山県の龍神温泉、群馬県の川中温泉
と並んで日本三美人の湯と称され、また姉妹協定を結んでいる。現在は宿泊施
設が６軒と、テーマパーク出雲いりすの丘内に日帰り温浴施設ひかわ美人の湯
がある。歴史的には、大国主の神話に登場する八上姫についての伝承がある。

■２■温泉津から松江に向かう途中の出雲市斐川町にある湯の川温泉で立ち寄
り入浴をさせてもらおうと、源泉かけ流しをしているという温泉旅館「松園」
に直行して入浴を打診した。しかし現在新湯の投入中で、当分入浴できないと
知らされてがっかり。取り敢えず途中で見かけた日帰り施設に取って返した。

画像２、３は共に「しまね観光ナビ」より借用。

■３■日帰り温泉施設「ひかわ美人の湯」は、斐川フレッシュパーク出雲いり
すの丘という小高い場所にあった。何やらだだっ広い駐車場に、車がバラバラ
に間隔を空けて停まっている。当地の名産物や野菜等がやたら売っている空間
や廊下を通って、ようやく建物自体はしっかりしている入浴施設に辿り着く。

■４■この施設には内湯が１つ、落葉樹を森のように配し大きな石を並べて湯
船としている露天風呂、露天の四角い浴槽、湯の出でいない大きな打たせ湯が
ある。内湯は塩素臭がして魅力を感じないのでスルーして、開放感を謳う大き
な露天に入ってみる。浅い浴槽にぬる目だが魅力を感じない湯が張ってある。

■５■湯舟の中で本を読み続ける客が一人い続けるだけだ。なんだここは？と
思いつつ、四角い石造りの浴槽に移動する。ここにだけ少し粘り気感ある源泉
が懸け流されており、結局ここに入り続ることになった。客はそう多くないが
なぜみんなあの内湯に入り続けているのだろう。外は寒いからなのだろうか。

■６■施設自体は広く、休憩所も十分な広さ。二階に休憩室は畳敷きでかなり
広くゆっくり寛ぐことはできた。それにしても取り敢えず源泉浴槽に入り続け
てはいたものの、日本三美人の湯に入ったという実感がないままだった。やは
りちゃんとした源泉かけ流しの温泉旅館に泊まり味わうしかないのだろうか。

　　　　　★所在地：島根県出雲市斐川町学頭3646-1 Tel.0853-72-5526
　　　　　・泉質／ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
　　　　　・知覚的特徴／無色、透明、無味、微硫化水素臭　
　　　　　・溶存物質／1.61g/k
　　　　　・湧出量／毎分580?/分
　　　　　・pH値／8.4
　　　　　・源泉温度／50.5℃
　　　　　・飲用／不可
　　　　　・料金／600円
　　　　　・営業時間／10時～21時30分（受付は21時まで)、不定休
　　　　　・無料駐車場／あり
　　　　　・アクセス／JR荘原駅より車で約5分

人生丸ごと湯治日記（４９３）　2018.11.14 Wednesday