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■１■湯原温泉の砂湯にじっくり浸かりたいと思いたち、前日にネットで調べ
てダムのすぐ下にある砂湯に続く道にあるこの宿に素泊まりで投宿することに
した。ここの宿のスタッフの応対は親切で実に気持ちがよい。玄関先の、道が
狭いので川に張り出すような造りのちょいビビる駐車場への誘導も元気一杯。

■２■取り敢えず部屋は川に面した４階で、紅葉が始まりかけのこの季節、窓
外が美しい。取り敢えずは内風呂に向かおう。女風呂は４階、男風呂は３階。
３階の「椿の湯」はこじんまりとした岩風呂。湯量は大量投入ではないが、無
色透明・無味・無臭の湯を加水・加温・循環・消毒一切なしのまま掛け流し。

■３■癖のない優しい湯だが､pHは9.3とかなりのアルカリ性で肌を滑らかにし
てくれる。この宿がかなりの老舗温泉で、食事の美味しい宿だと知ったのは後
のことだ。以前は循環併用だったのだが、数年前に完全掛け流しに改修したら
しい。部屋に戻る際迷子になり、従業員さんに丁寧に帰路を教えてもらった。

■４■ここには屋上にさらに２つの露天がある。夜は事前予約の貸し切りとな
り、朝は男女別々の浴槽となるのだ。今日は満月。湯原温泉の砂場で満月を眺
めながら長湯をするというのが１つのテーマだったが、屋上での月見露天も乙
なものと思ったけれど、湯の中は熱く外では寒いという二択地獄を味わった。

■５■この宿の門限は深夜の０時。外の飲み食いどころも閉まってしまって何
もないのになぜかと思ったが、砂場でゆっくり露天を味わいながら過ごす人も
いるからなのだろう。満月の天中は翌朝１時半頃だが、夜遅くでも砂場の露天
に無言のまま入り続けている人たちが少なからずいるのにはちょっと驚いた。

　　　　　★所在地：〒717-0402 岡山県真庭市湯原温泉21 Tel.0867-62-3341
　　　　　　　　　　　　http://www.y-hanayashiki.co.jp/
　　　　　・源泉名／混合泉（湯原館下泉・旧藤井泉源・旧瀬良泉源・旧翠明荘泉）
　　　　　・泉質アルカリ性単純温泉
　　　　　・浴槽名／椿の湯(３Ｆ)、加水・加温・循環・消毒一切なし。
　　　　　・泉温／45.5℃
　　　　　・知覚的試験／無色透明・無味・無臭

　　　　　　(※)画像１は「温泉大好きめぐり旅♪♪」より借用しました。

人生丸ごと湯治日記（４８２）　2018.10.24 Wednesday