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■１■実はここ湯村温泉「薬師湯」は初めてなのだけれど再訪でもある。自分
のＨＰの温泉ページを見返してみると、前回訪れて共同浴場の旧薬師湯に入湯
したのは2007年４月14日という日付になっている。その後その薬師湯は解体さ
れ、2008年の３月末に少し奥まった別の場所に新薬師湯がオープンしたのだ。

■２■旧薬師湯は荒湯の近くで温泉街中心の温泉会館１階にあったが、新薬師
湯は徒歩で３分ほど奥に移り、広い駐車場が増設されていた。温泉は自然災害
や廃業や経営者交代などで入浴できなくなってしまうこともあるので、入れる
時に入っておくに限ると思っているのだが、新しくなるのは喜ばしいことだ。

■３■木造一部鉄筋コンクリート２階建ての建物で、瓦葺屋根の上には薬師堂
風の望楼が乗り、正面玄関の唐門がひときわ目を引いている。入浴料金は以前
と比べて100円アップの400円となっているが、まあそれは時代の変化というも
のか。無色透明の湯は石鹸の泡立ちもよく刺激も少ない。浴後感も爽やかだ。

■４■薬師湯の内湯は６ｍｘ４ｍほどのかなり大きな風呂で、床も浴槽も滑り
にくくて肌触りのよい、しっかりした天然石で造られている。泉質は無色透明
なナトリウム－炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉、重曹を含むため口に含むと
少しトロっとしている。露天風呂もあるが、まあこれは付け足しいうところ。

■５■春来川のほとりに湧く日本屈指の高熱温泉である湯村温泉は、今から約
1150年前の平安時代(嘉祥元年、848年）に、天台宗第３世の座主・慈覚大師に
よって発見されたと伝えられている古湯だ。「荒湯」と呼ばれる元湯は98度の
高温泉が､わずか数メートルの深度から毎分470リットルも湧出しているのだ。

■６■今回は湯煙が漂う源泉の荒湯や、長さ20ｍほどの足湯、湯村温泉を全国
に知らしめたＮＨＫのＴＶドラマ「夢千代日記」の夢千代の像等の見学を切り
やめて、県庁所在地の市街地に温泉が湧き、駅前付近に湯宿や温泉銭湯が複数
ある、珍しい鳥取の温泉に向かうことにした。10月下旬の夕刻はすでに寒い。

　　　　　★所在地：〒669-6821 兵庫県美方郡新温泉町湯1604 Tel.0796-92-1081
　　　　　・泉質／ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉
　　　　　・開館時間／7:00～22:30(受付終了22:00)、毎月15日休み
　　　　　・利用料金／町外者500円
　　　　　・駐車場／薬師湯ご利用者２時間まで無料。（47台）

　　　　　(※)画像５は「きんちゃんのツイート」より借用しました。

人生丸ごと湯治日記（４７２）　2018.10.22 Monday