450spa

■鎌田温泉から京急雑色駅方面に数分住宅の街を歩くと、丸みを帯びた外観の
銭湯とは思えない大きな建物がある。中に入るとソファーやベンチがある広い
フロント前の空間。この感じはもうまるでスーパー銭湯施設だ。実際、料金を
払えば２階の食事処や宴会場・カラオケルームからサウナまで使用が可能だ。

■ただしこの日は２階はお休だが、普通の日でも銭湯だけなら 460円で利用す
ることができる。券売機で入浴チケットを買い、左手にあるフロントに出して
から、階段の裏を回って浴室に入る。脱衣所もゆったりしていて清潔だ。浴室
に入ると、スーパー銭湯を圧縮したようにバラエティに富んだ浴槽群が並ぶ。

■男湯の場合は、まず左側に角ばった大きめの浴槽に黒湯が満ちている。その
裏にはカランと鏡のスポットが並ぶ。右側には手前からサウナ、水風呂、バイ
ブラバス、さらに電気風呂、寝風呂、ジェットバスと並んでいる。そして一番
奥にあるドアから外に出て、階段を降りると黒湯が満たされた露天風呂ある。

■今回の目的は大田区の黒湯体感なので、サウナや他の浴槽にはほぼ目もくれ
ずに、熱過ぎない程度に加熱された黒湯の、広い浴槽に入り浸った。なぜか黒
湯に入る客が少ない。当地の人には当たり前すぎるのだろうか。よし、それな
らば小さなペットボトルにこの黒湯を入れて持ち帰ってじっくり見てみよう。

■そう思っていったん脱衣所に戻り、ペットボトル飲料を買ってから飲み干し
、空にしてよく洗ってから再び浴室に。黒湯の浴槽には誰もいないので、手に
持ったままペットボトルを沈める。すぐに真っ黒なお湯が満ちた。それを見つ
めていると急におじさんが入ってきたので、慌てて浴槽内にボトルを沈める。

■ここの透明度も多分５cmもないので、湯面の下で何をしていても分からない
だろう。しかしそのおじさんは思ったより長湯で、この黒湯浴槽からいっこう
に出る気配がない。こちらの挙動がおかしいので、チェックしていのかと疑心
暗鬼になり、浴槽の一番隅にペットボトルを沈めたまま一旦脱衣所へ戻った。

■そして数分後、黒湯浴槽に人がいなくなったのを見極めてから、また浴室に
戻った。そして余裕で浴槽の隅に沈んでいるペットボトルを取り出そうとした
。しかしなぜか黒湯でそこが見えないけれど、ペットボトルがない。大慌てで
浴槽内を足で探す。しかしない。あまり動きすぎるので変な目で見られてる。

■湯を抜くまではそれが浴槽の底にあることはばれないので、ついに諦めて上
がることにした。充分体を冷ませてから脱衣所を出て、冷房の効いているロビ
ーに出てから、黒湯の露天風呂に入っていないことに気が付いた。もうここの
浴室に戻る気力がない。必ず再訪しようと決意をして、次の施設に向かった。

　　　　　　　★所在地：東京都大田区仲六郷2-7-5　03-3739-1126
　　　　　　　・営業時間／AM10:00～PM11:00　年中無休　※火曜は入浴のみ利用可能。
　　　　　　　・アクセス／京浜急行雑色駅より徒歩３分
　　　　　　　・料金／平日1,250円、土日祝1,550円、ふろの日(毎月26日)￥600
　　　　　　　・入浴のみ料金／460円

　　　　　
　　　　　　　(※)画像３,４はヌーランドのＨＰより借用しました。

人生丸ごと湯治日記（４５０）　2018.06.26 Tuesday