■１■おぶせ温泉「あけびの湯」は同じおぶせ温泉「穴観音の湯」の隣りに並
ぶ温泉施設で、平成13年にオープンした。小布施町では唯一宿泊もできる天然
温泉の宿でもある。市街地から離れた小高い丘にあるために、浴槽から北信五
岳や善光寺平を一望できる。下の駐車場からはエレベーターで玄関に向かう。
■２■泉質は含硫黄・カルシウム−ナトリウム塩化物泉で、源泉は「穴観音の
湯」と同じものを使用しているらしいが、温泉は気温や湿度といった気象条件
に加えて湯の用い方によっても無色透明から緑色、そして白濁職などに変化す
る。内部は雑多でスーパー銭湯か、高齢者主体の保養所のような感じもする。
■３■源泉温度が42.9度と、そのまま使用すればちょうどよい温度なのだが、
残念ながら湧出量が足りないためだろう、ここの湯使いは掛け流し・循環併用
で常時加温で給湯されている。内湯と露天は共に景観重視の造りになっている
が、この日は内湯が僅かに白濁透明で、階下の露天風呂は緑色になっていた。
■４■露天風呂のグリーンがかった透明の湯は、硫黄泉ではの薄緑色で光の加
減によってはとても鮮やかに見える。中央に体の線に沿った石造りの寝湯床が
設えてあるのだが、先客たちが心地よさそうに横たわりながら五岳を眺めてい
た。少しキシキシ感のするこの湯の温度が､ぬる目で長湯には適しているのだ｡
■５■北信五岳の名前は「まみくとい」と覚えれば分かりやすいらしい。つま
り「ま」斑尾山「み」妙高山「く」黒姫山「と」戸隠連山「い」飯縄山だ。中
学生の頃、「ピフオイクササバ、ホトトチュ」
とオーケストラの楽器を覚え
たあのってだな。ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン…。
■６■この施設は休憩所も広いので、地元の人はゆっくり寛げるのだろう。こ
こから僅か数百メートルの所にセブンイレブンがあったので、そこで週刊少年
ジャンプをゲット。ここから再び松川渓谷を遡って行き、本日の宿七味温泉「
紅葉館」に向かうのだが、私はもう助手席で『鬼滅の刃』を読み始めている。
★所在地：〒381-0211
長野県上高井郡小布施町大字雁田不動1311
tel.026-247-4880 https://obuse-akebinoyu.co.jp/
・泉質／含硫黄・カルシウム−ナトリウム塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)
・泉温／42.9℃
・湧出量／93.8リットル毎分（掘削動力揚湯）
・加温有り、掛け流し･循環併用。
・日帰り入館料／600円
・営業時間／6:00?22:00(最終入館21:30)毎月第３木曜日定休
(※)画像３、４は信州人、夢旅あきのバカ体験記「湘南歩楽Log
」より借用しました。
人生丸ごと湯治日記（４４１） 2018.05.21
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（441）おぶせ温泉「あけびの湯」