428spa

■霧島温泉から鹿児島空港側に下りてきてから、天降川沿いに妙見温泉方向に
進むと、途中に「安楽温泉」がある。全部で６軒がそれぞれ独自源泉を使って湯治宿を営んでいる。その中の車が停めやすい注射スペースがある宿にに立ち寄りさせてもらう。安楽温泉「さかいだ温泉」…ちょっとややこしい。

　　

■この温泉地の歴史は古く、1142年に熊野権現が発見して安楽温泉と名付けたという。この建物のすぐ近くにそれを祀った神社があった。古くから長く湯治場として利用された炭酸水素塩泉で、良質な湯を大量に掛け流し続ける温泉であり、メタケイ酸をたっぷり含んでいて美肌効果も高い。

　　

　　
　　　　　　　　　　　　上の２枚は秘境温泉「神秘の湯」より借用。

■砂湯・寝湯とある浴槽には、足元に砂が張られている。それを踏むと血行が良くなると言われているがそうだが、ただ単に温泉の底が砂であることだけでも気持ち良い。縁には枕木があって、そこに頭を乗せれば寝湯にもなる。残念ながら湯治中の先客がいらっしゃったので、浴室内の撮影は自粛した。

　　

■しかし普段はかごが足りなくなることもある程、客が混んでいるようだ。ここの第一印象は湯量のものすごさ。本当にドバドバと表現したい大量の湯がかけ流しになっている。ちょっと熱めの湯で、わずかに白っぽく濁りがあって、口に含むとしっかり炭酸を感じられる。

　　　　　　　

■美しい川沿いにあり、宿泊すれば全ての部屋から天降川が見える。安楽温泉の中の施設同士の湯めぐりもあるらしい。部屋があれば１泊素泊まり1,500円から宿泊できる。都会ならばたいした湯量も湯力もない大きめの温泉施設の入浴料金程の値段だ。湯治宿の実力は本当にものすごい。

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「Felia!」より借用。

■記録に残る温泉地では鹿児島県内最古という安楽温泉郷には、鶴乃湯、みょうばん湯、さかいだ温泉、朱峰、本家しお湯、佐藤温泉で、それぞれみな豊富な源泉を使って湯治や立ち寄りの客に有難がられている。個人的にはもう全ての宿に泊まってみたいところである。元気なうちに湯治！変なスローガンだ。

　　　　　★所在地：鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4179 TEL. 0995-77-2426
　　　　　　　・源泉名／ラムネ湯さかいだ温泉(自家源泉)
　　　　　　　・泉質／ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉。
　　　　　　　・pH／6.3、源泉温度／54.2度
　　　　　　　・日帰り入浴時間 7:00～20:00(閉館21:00) 1人300円
　　　　　　　・宿泊料金／１泊素泊まり1,500円～
　　　　　　　・風呂の種類と数／内湯:男女各2
　　　　　　　・アクセス／JR日豊本線隼人駅からタクシーで約20分

人生丸ごと湯治日記（４２８）　2018.04.19 Thursday