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「鹿児島観光ガイト」より借用。

■霧島温泉郷の中心とも言える丸尾信号を硫黄谷温泉の方に上がらず、国道223号線に沿ってしばらく進むと、左側に湯の谷山荘の看板がある。車１台が通れる程の曲がりくねった道を数分登っていくと、木造２階建ての湯の谷山荘に到達する。ここも当日の駆け込み予約で4400円の素泊まりでお願いした。

　　

■本館の温泉場に隣接して建てられている平屋の湯治棟202号室に案内される。和室の６畳には1.5畳ほどの広縁が付いている。ＴＶ、エアコン、冷蔵庫が付き、共同の炊事場は使い勝手がよさそうだ露天風呂は30分ずつの貸し切りだが、今日は宿泊者が少ないので１時間でも２時間でもどうぞと言ってくれた。

　　

■温泉通には秘湯と呼ばれているが、自然環境だけでなく自然湧出する硫黄泉と炭酸泉という２種類の源泉の湯質の良さと、そしてその湯づかいにもその理由があるだろう。ここの浴室の浴槽は３つあり、主浴槽には硫黄泉が、１ｍ四方の小さな浴槽には炭酸泉が投入され、真ん中の浴槽には両方が流れ込む。

　　　　　　　

■どれも白濁しているが、炭酸線の方には乳白色の湯の花が多数浮かんでいる。炭酸線へのパイブに付いている赤いコックを回すと、ぐるりと回って上から打たせ湯のように炭酸線が落ちて来る仕組みは、遊び心でもあろうか。浴室は壁から天井まで全てひのき造りで、肌に当たる感触が柔らかく心地よい。

　　

■浴槽が小さめなのは、絶対的な湯量に合わせて寒気にも満足が得られるように造られている。自然湧出の源泉井５本を有し、総湧出量は480L/分を24時間同一の状態で入浴できるす。pH5.7の弱酸性泉で、自然の諸条件により温泉の色彩・温度などは微妙に変化する。

■自炊部の部屋は新しい建物で、掃除も行き届いていた。サッシの戸が一面にあるので明るい。ＴＶや浴衣やアメニティが乗っている台の下半分が押し入れになっていて、布団の出し入れは自分たちでする。夕食は丸尾地区まで戻って唯一やっていた食堂で取った。細い帰り道も無事に抜けて宿に戻れた。

■翌日は宿を出て隼人町の方まで降りてきてから、山荘の冷蔵庫にチューハイ缶を何本も忘れてきたことに気がついた。宿の人、申し訳ありませんでした。

　　　　　★所在地：鹿児島県霧島市牧園町高千穂4970　Tel.0995-78-2852
　　　　　　　　https://www.mountaintrad.co.jp/~yunotani/
　　　　　　　・泉質／硫黄泉46℃、炭酸硫黄泉30℃(炭酸気泡多し)。
　　　　　　　・総湧出量／毎分480L。pH5.7
　　　　　　　・宿泊／4400円～
　　　　　　　・アクセス／鹿児島市中心部から1時間4分、鹿児島空港から30分
　　　　　　　・日帰り入浴／9：00～15：00・500円、16：00～18：00・700円
　　　　　　　・定休日：不定休、
　　　　　　　・駐車場：30台

人生丸ごと湯治日記（４２７）　2018.04.18 Wednesday