■１■名古屋から特急ワイドビューしなので長野まで３時間。そこからローカル線の長野電鉄に乗り換えて、終点の湯田中駅に向かう。乗った車両は特急スノウモンキーという名で、かつて成田エクスプレスの車両だった。スノウモンキーは世界でも唯一、雪の中で露天風呂に浸かるニホンザルのことで、海外からも多くの観光客がこれを見にやってくる。
■２■実は13年前の正月に、このスノウモンキーの露天風呂のすぐ近くにある地獄谷温泉「後楽館」に宿泊したことがあった。その時は宿の露天風呂でも同じ湯船に浸かったのだが、その時渋温泉に９つある外湯は宿泊者以外は入浴できないと知って、とても残念だった記憶があった。そこで今回はその渋温泉でも有名な「金具屋」に投宿することにした。
■３■国の登録有形文化財に認定されている木造４階の斉月楼を始めとする、４つの建物が迷路のようにつながっているこの宿については、各所で詳しい記述があるので省き、温泉についてだけ報告しよう。金具屋は４つの自家専用源泉と５口の共同引湯の権利を所有しており、館内の蛇口からの全ての湯や、客室や宴会場の温泉暖房にまで使用している。
■４■男女別の露天風呂、男女が午前０時で入れ替わる大浴場の浪漫風呂と鎌倉風呂、そして予約不要・無料で利用できる５つの貸し切り風呂は当然すべて源泉かけ流しだ。つまりこの初めての者にはダンジョンとしか思えない入り組んだ館内のあちこちに８つの温泉があり、貸切が開いていて初めて入ることができるのだ。もはや運も含めた次元ＲＰＧだ。
■５■１泊だけでは、８つの内湯をコンプリートしてから、地元の人と宿泊者だけが入ることができる９つの外湯にもトライしようというのは、かなり無謀に思える。全ての外湯の位置は歩いて確認したものの、またもや次回のおたのしみとなってしまった。先ずは旅の画像。館内の浴槽をコンプリートした証拠画像は、次の書き込みで晒しておこう。
★所在地：〒381-0401
長野県下高井郡山ノ内町平穏2202 電話：
0269-33-3131
http://www.kanaguya.com/
人生丸ごと湯治日記（４１０） 2018.02.23
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（410）渋温泉「金具屋」(1)