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■１■別府から北回りの高速を通らず、雪化粧した鶴見岳や由布岳をぐるりと南回りす
る一般道で九重に向かった。普段はスルーする湯布院温泉なのだが、この未知が以前亡
き母たちと温泉旅行で通ったルートなので、ちょっとだけ立ち寄ってみることにした。
相変わらず由布院は本当に原宿か竹下通りみたいだけれど、外国の観光客で一杯だな。

■２■以前入った金鱗湖畔にある「下ん湯」にはいってみることにした。金鱗湖畔まで
は観光客も沢山いるのだが、かやぶき屋根で混浴の「下ん湯」までは誰も入っては来な
いので、有難く独占させていただいた。車を停めた駐車場の管理人室にいたおじさんが
いろいろ温泉の話をしてくれた。下ん湯は「しもんゆ」ではなく「したんゆ」だった。

■３■このおじさんは子供の頃はいつも金鱗湖で泳いでいて、冷えたら下ん湯に入って
暖まり、それからまた泳ぎに行ったという。肌がつるつるしてて元気そうなので、湯布
院の温泉のせいなのかと思っていると、その秘訣は温泉でなくスケベだからと言う。元
気なのはいいことだが、この人はもしかしてエロカッパでは疑惑が浮上してきた。(笑)

■４■金鱗湖は湖底から温泉と清水が湧き出ている湖で、その湖畔に下ん湯はある。へ
びん湯からしたん湯って、韻を踏んでいるみたいな湯の巡り方だが、駐車場のおじさん
は、へびん湯は大自然の中の混浴、下ん湯は都会の大人の混浴だと表現していた。確か
に女性には混浴難易度は高いと思う｡料金箱に入浴料200円を投入していざ戸を開ける。

■５■入るといきなり内湯があり、その両サイドに男女共有の脱衣スペースと棚がある
のだが、ここは人気スポットの１つでもあり他の客も少なくないので、女性にはここで
の着替えはハードル高いだろうな。しかしだからこそ、以前来た時、男性と来ていた若
い美人女性がシュッと脱いで掛け湯をしてからするりと入ったのがかっこよく見えた。

■６■下ん湯の源泉温度は63℃だが、この日はちょうどよい湯加減だった。熱い場合は
湯口のすぐ隣りにある栓をひねって加水調節することができる。この内湯のすぐ前に、
外に通じている凸の字型の半露天の湯船がある。そこに入ろうとしたら、午前中のせい
だろうか、湯はぬるく半分ほどしか入っていなかった。まあ独占だからこれで満足だ。

　　　　　★所在地：〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1585　TEL.0977-84-3111
　　　　　　　　　　http://yufuin.or.jp/global/modules/detail/index.php?id=28
　　　　　・営業時間／10時00分～22時00分（無休）
　　　　　・入浴料／200円（無料駐車場あり）
　　　　　・露天１、内湯１（共に混浴、バスタオル巻きＮＧ）
　　　　　・泉質／単純温泉
　　　　　・ph：8.1 (アルカリ性)

人生丸ごと湯治日記（４０８）　2017.12.06 Wednesday