(389)湯郷温泉「かつらぎ」

■1■昨夜はこの宿のオーナーさんとお会いして話をした。多面体研究家で、
大学でも教授として教えているカスパー・シュワーベ氏とも仲の良い方で、各
地で手品と多面体を合わせたようなマジックショーをしたりしているらしい。
ごの地にも多面体作品がある。今後、何か一緒にやるかも知れない気もする。

■2■夕食を取った後合流してさらにお話を伺い、最近死の向こう側に行きか
けた体験を経て、今はいろいろと人生を楽しんでいらっしゃるご様子。最後は
ご自宅にお邪魔して、様々な手品を味わわせて頂いた。湯郷の町の印象が、「
温泉となでしこの町」から「多面体とマジックの町」へと変わってしまった。



■3■さてその湯郷温泉「かつらぎ」は和モダンな宿として知られているが、
実は湯郷温泉で一番の歴史を誇る老舗旅館だ。昭和41年には皇太子時代の天皇
陛下が宿泊している。経営方針がすっぱりと変わったらしく、歴史ある温泉旅
館らしくないシンプルな温泉宿だ。ロビーから廊下階段は名の通り和モダン。

■4■外観も内装もいたってシンプルで、接客も実にあっさりしている。「お
もてなし」を期待しないならむしろそれが心地よい。素泊まり予約なので、部
屋に入るとすでに布団が敷いてある。部屋内にお茶等はなく共用部分のサーバ
ーから各自で飲みにいく。この放置プレイ設定で、12畳素泊まり1人4000円。



■5■温泉浴室は少し離れた、別館仕様になっている。廊下から外への出口も
、温泉館の入り口も自動ドアになっている。明るい脱衣所から浴室へのドアを
開けると、大きな浴室が2つある。左にある小ぶりの浴槽はジャグジー仕様に
なっている。さらに左端には2筋の打たせ湯室がある。温度はぬる目設定だ。

■6■右正面からドアを抜けた外には、一部に丸い屋根が掛かった露天風呂が
ある。泉質は同じなのだが、色が異なって見える。街中なので目隠しの高い仕
切りがあって景色は見えないが、湯を独占できるのは喜ばしい。この宿はイベ
ントスタッフの拠点やビジネスマンの出張にも使えるリーズナブルさがある。    


   ★所在地:岡山県美作市湯郷800 0868-72-1555 

     

人生丸ごと湯治日記(389) 2017.10.16 Monday