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■１■ツッチーがここから１キロくらい奥に、日本秘湯を守る会の宿があると
言った。観光案内所で車で数分の距離なので歩いていけますかと尋ねたら、坂
が急なので車で行った方がいいですよと言われた。実際に夜になってから車で
向かったのだが、途中道が暗いので怖がりの私は絶対に徒歩では無理だった。

■２■山根屋旅館の横を通る道をさらに先に進むと、急に細くて暗い道になっ
た。この先に小滝温泉と川上温泉がある。この２つが奥土湯温泉らしい。川上
温泉の外来入浴は午後８時までやっている。ここには内湯が２つと露天が１つ
あるのだが、完全に男女別になっている。今夜の男風呂は内湯の万人風呂だ。

■３■千人風呂ではなく万人風呂。それちょっと無理だろうけれど、確かに宿
の大きさからすると浴槽はでかい。奥行き15メートル程の長方形の湯船で、手
前の途中から先が深くなっている。これは掛け流しの温泉プールだろう。今江
の浅い部分は子供も安心して入れる深さだ。大きな浮袋が３つ転がっていた。

■４■この際だからとそのトーラス型の穴に尻を押し込んで湯船に乗り出して
みた。これが結構面白い。湯が投入され続けているので湯面が対流して動くの
で、浮き輪も結構動く。手で軽くパドルすればすいすい動く。これならば子供
でも退屈しないだろう。一番奥に熱い湯と冷たい水を投入するパイプがある。

■５■ちなみに女風呂は「半天嵓窟風呂」と「あすなろ風呂」だ。寿美ちゃん
が画像を撮ってきてくれた。すごく良かったらしい。｢嵓｣の字は｢岩｣だ。半分
が洞窟の中にあり、半分は外で屋根付きの半露天という直角に曲がった浴槽だ
という。ＨＰには総湯量約21.5トンと書かれている。万人風呂は約30トンだ。

■６■ここのお湯は湯量が凄いがさっぱりしていてとても優しい。そういえば
ツッチーが川上温泉には｢冬虫夏草｣があるとも言っていた。今回はそれを見る
ことはできなかったが、ガラス瓶に入った冬虫夏草の標本が談話室や廊下にた
くさん展示されていているとか。キャラ立ちの宿だ。いつか宿泊してみたい。

　　　★所在地：〒960-2157　福島市土湯温泉町字川上７ TEL.024-595-2136　　http://oko.jp/

人生丸ごと湯治日記（３７８）　2017.09.13 Wednesday