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■高い高い普賢岳から、海面近くの小浜温泉まで一気に降りてきて、今夜も素泊まり野宿に泊まるので、先ずは夕食を取ることにした。食事は「味処よしちょう」で、長崎ちゃんぽん、天草チャンポンと共に３大チャンポンを主張する小浜ちゃんぽんを食する。小浜温泉の源泉湯をスープに用いたものだという。

　　

■ここは窓外の海の風景も良く、食事も美味しいのだが、接客にちょっと難があるかも知れない。２階で食事をすると、１階の入泉料300円の温泉風呂に無料で入ることができるので、おまけ気分でに入浴してみた。ところが浴室のドアを開けてびっくりだ。広いし、源泉がドバドバ注ぎ込まれているのである。

　　

■そして客は一人二人ほど。ナトリウム－塩化物泉なのだけれど、１kg中に温泉成分が9.033gも含まれている源泉の泉温は99.0℃と書いてあるが、ほぼ沸騰状態に近い高温だ。pHは8.4とつるぴか系。口に含むと思っていたほど塩っぱくなかった。プールのような大きさで、これは子どもも大喜びかも知れない。

　　

■思いもかけなかったドバドバ感に浴して、むなにやらめっきり小浜チャンポンのファンになってしまった気がする。小浜温泉は『湧出量×湯温』で求められる放熱量が日本一と言われている。開湯は古く、「肥前風土記」（713年）にも記されている古湯で1900年代から湯治場として利用されるようになった。

　　

■ここには日本一長い105メートルの足湯があると言うが、今回はスルー。有名な夕日を見るべく、今夜の宿泊先を探すことにした。その第一条件がＴＶ野有るところ。いまどきどこにでもあるに違いはないのだが、今夜はハリルジャパンのキリンカップ第２試合があり、それを寛いで観戦するためなのである。

★所在地：長崎県雲仙市小浜町雲仙380 http://www.unzen-yokayu.co.jp/

人生丸ごと湯治日記（３２７）　2016.06.07 Tuesday