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■食事処何らツッチーに検索＆選択してもらえば先ず間違いなく当たりのお店になるように、どうも温泉なら岡本さんに検索＆選択してもらえば、ほぼ100％間違いない良泉に行き当たることが今回分かった。この熊本北部での温泉銀座での、岡本さんが直感的に選んだ次なる温泉は山川温泉「お宿山林閣」だ。

　　

■何棟もの建物が寄り添うように建つ宿の玄関はそれなりに趣がある。フロントで立ち寄り入浴の手続きを済ましてさっそく奥に進むと、男女の浴室も貸切の家族風呂も多数あり、それらがみんな滝が見える配置になっていた。中でも男湯は石造り２段組みの浴槽から正面に滝が眺められる最高のロケーション。

　　

■滝は人工のために直線的だが、豪快に眼前を流れる急流を眺めながらの入浴は心地よい。かなり熱い源泉は浴槽内部から投入されているらしいが、その湯量がそう多くないので、薄く白濁しているややお湯には鮮度が足りない。まあしかしこの爽快感は設定からくる勝利だろう。客が少ないのがもったいない。

　　

■この宿は長いこと蟹料理を売りにしているらしいが、女将がほぼ１人で仕切っている様子。中国・韓国の団体客が来たときは、部屋の中に色々な食材や漬物などを持ちこんで飲み食いするので、何日も何とも言えない異臭が残ったり、体を拭かずに上がるので脱衣所の床が水浸しになったり大変だったという。

　　

　　

■昼食はいったん小国に戻り、スーパーで食材を買ってから、わいた温泉郷の「豊礼の湯」に戻り、そこで地獄蒸しの昼食を取ることにした。私が「次回は餃子を持って行って蒸し餃子もいいですね」と言ったら、常人の３倍速モードで生きている岡本さんが、すぐに蒸し餃子を作って食うことに決めたからだ。

■しかも既製品ではなく、ひき肉などの具材を購入して速攻で制作する。餃子の皮で包むのではなく、巻いてシューマイ状にして蒸し釜に投入。ウィンナーやソーセージを蒸したらうまかろうにと言うのも同時に実現。そして案の定、自然の力で調理されたものは美味い。知りあった人にスイカをもらって食う。

　　　　　　　

★所在地：熊本県阿蘇郡小国町北里1435?１ http://www.sanrinkaku.jp/

人生丸ごと湯治日記（３２２）　2016.06.06 Monday